ストローを用いた高齢者向けのレクリエーションの紹介です。このレク一つで口腔機能、心肺機能が鍛えられるのでオススメです!簡単で、しかも誰でも参加できるストローレクを是非お試しください。

今回は、ストローを用いたレクリエーションを紹介していきたいと思います。
ストローは、高齢者の方に対するレクリエーション道具としてはとっても優秀です。

  • 軽い
  • 安い
  • 扱いやすい
  • 口腔機能訓練になる

といいことづくめの道具となっています。
しかし、なかなかレクリエーションに用いられていないのが現状です。

今回は、そんなストローを用いた簡単楽しいレクの数々を紹介していきます!!

ストローを用いたレクリエーション5つ

今回は、ストローを用いたレクリエーション5つの紹介です。
先ほど書いたように、ストローは高齢者の方たちのレクリエーションに最適な道具の一つです。

私が特におすすだと思うポイントは、レクリエーションと同時に機能訓練ができるという事です。
レクリエーションの中で吹いたり吸ったりを行うことにより、自然と口腔機能が向上していきます。

口腔機能の向上は、

  • コミュニケーション
  • 食事
  • 誤嚥性肺炎などの予防

と様々な面で高齢者の方達の生活の質向上に役立ってくれます。
まさに、心身ともに健康にしてくれるレクリエーションと言えます。

また、ストローを加えての呼吸となると、鼻で吸って口から吐く腹式呼吸をしやすくなります。

この腹式呼吸も高齢者の方にとって衰えがちな心肺機能の維持向上を助けるとともに、ストレス改善・自律神経を整える手助けになるなどの作用も見られます。

ストローレクは、本当にいいことづくめなんです!!

健康効果だけでなく、ストローはレクの面白さも向上させてくれています。
何故なら、ストローを日常生活で飲み物を飲むとき以外に用いることがないからです!

普段用いない道具を使うのは、誰であってもなかなか大変なもの・・・
そして、それはそのままレクリエーションが誰にとっても等しくそこそこ難しいという事でもあります。

高齢者施設でのレクはどうしても健康な方が有利になってしまいがちです。
しかし、ストローと言う道具を用いることで、体力にあまり関係なく、誰でもが一位になる喜びを得ることが可能です。

レクリエーションとしても、また健康増進面で見ても素晴らしいストローレクリエーション。
ぜひ参考にしてもらえたらなと思います。

前置きが長くなってしまいました(^^;)
それでは、ストローを用いたレクリエーション5つの紹介を行います♪

ストロー吹き矢

最初に紹介するのは、吹き矢です。

準備しておくのは、

  • ストロー
  • 鉛筆キャップ

の3つです。
的は大きめの紙に4か所穴をあけ、一か所ごとに点数を書いておくとゲーム性が出て楽しくなります。

この的を作る場合は、的の裏に大きめのビニール袋を一つくっつけておきましょう。
こうすることで的に入ったキャップをなくすことなくスムーズに回収できます。

あるいは、

  • ヤクルトの容器
  • 消しゴム
  • ぬいぐるみ

といった狙いやすく、また当たったのが分かりやすいものをターゲットにしてみるのも面白いですね。

やり方ですが、

  1. ストローの先にやや大きめの鉛筆キャップをかぶせます。
  2. 1メートル~ほど先に的を設置
  3. 力いっぱい吹いてもらい、的を狙います。

これだけです。
シンプルですが、これがまっすぐ狙った所に飛ばそうと思うとなかなか難しいんです(^^;)

しかも、飛ばそうとすると息を「フゥ!!」と込めなければならないので自然と口腔機能や心肺機能が鍛えられるというおまけつきです。

楽しくてトレーニングもできるなんて、最高ですよね(^^)

ストロー的あて

次は、ストロー的あてです。
同じでは?と思うかもしれませんが、こちらは身体能力が低い方でも楽しめるレクリエーションとなっています。

というのも、先ほどの吹き矢は遠くの的にやや重く飛距離の出やすい鉛筆キャップを飛ばしてもらうものでした。
こちらは息を強く吹く必要があり、その分トレーニングになりますが体力の低下している高齢者の方にはつらい場合も・・・

そんな方たちにオススメなのが、こちらのレクリエーション。
やり方は

  1. 袋入りのストローを用意
  2. 袋の頭部分を破ってストローを取り出し、再度袋をかぶせる
  3. 大きめの紙に的を書いて50センチ~80センチほど離れた場所に置く
  4. ストローを吹いてもらい、的めがけて袋を飛ばす

です。
的は点数をつけてもいいですが、大きめの○だけでも大丈夫です。

このゲーム、上手下手はありません。
吹いた人の運次第で的に入るか、全然違う方向に飛んでいくかが決まります。

ストローの袋は軽いため、最低限の肺活量さえあれば誰でも飛ばすことができる非常に参加しやすいゲームです。
簡単かつ誰でも優勝の可能性があるという事で、私も大好きなレクリエーションの一つです(^^)

ストローでお引越し

こちらは、ストローで紙風船を吸ってもらい、用意したお皿に入れてもらうというものです。
やや肺活量はいりますが、実はコツさえつかめば案外簡単なんです。

やり方は

  1. 二つのテーブルを用意
  2. 一つのテーブルに紙風船を大小2つ、もう一つのテーブルは空にしておく
  3. テーブルにある紙風船二つをもう一つのテーブルにお引越しさせる

と言うルールです。
肺活量はやや必要になりますが、ルールはとってもシンプルなので認知症の方でも気軽に楽しめるのが利点です♪

紙風船ですが、そのままではすぐにしぼんでしまうという場合には空気を入れる場所にテープを貼ってあげましょう。
こうすることで膨らんだまま空気が抜けないので、より少ない力で吸い込みやすくなります。

パンパンに空気を入れるよりは、少し余裕を持たせてあげたほうが個人的には吸いやすかったです。
自分なりのやりやすい空気の入り具合を確かめつつ、レクリエーションに活かしてもらえたらなと思います。

ストローボーリング

まず最初に、ヤクルトやそれに類する空き容器を10個集めます。
そして、ピンポン玉も一つ用意します。

これで準備はOK!!
やり方ですが、

  1. 空容器10個をボーリングのピンに見立てて、長テーブルの上に並べる
  2. ピンポン玉をテーブルの端の方にセット
  3. 高齢者の方たちに通常のボーリング同様2回吹いてもらい、倒した本数を競う

というものです。
何も用意せずそのままガタールール適用でもいいのですが、意外とまっすく吹くのが難しいこのレクリエーション・・・

最初のうちは、テーブルの両サイドに段ボールでガター防止柵を作ってあげるのがおすすめです。
ギザギザに飛んでいくボールは意外なほどゲームを盛り上げてくれるので、レクリエーションの更なる盛り上がりも期待できます。

段々と参加者の方が慣れてきたら外してみるのもいいかもしれませんね♪
ちなみに、スタッフがやっても・・・普通に難しいです(・・;)

ですので、スタッフも交じって一緒に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

ストローゴルフ

最後は、ストローゴルフです。
こちらも、ボーリング同様ピンポン玉をボールに見立てて使用します。

コースはテーブルです。

あとは、通常のゴルフ同様穴に入れるのを目指すわけですが、ただ吹いて入れるだけでは盛り上がりに欠けちゃいますよね。
そこで考えたのが、普通のゴルフさながらの障害物の設置です。

ヤクルト容器を穴の周りやコースのあちこちに配置しておくことで、ホールインワンはかなり難しいものとなってくれます。
あとは、

  • ホールインワンが出るまで続ける
  • 入れるまでに吹いた回数を競う

どちらのルールでも結構ですので、参加者のレベルや人数に応じて柔軟に対応していってもらえたらなと思います。
懸命に吹いた球が穴に入った瞬間の盛り上がりと喜びはかなりのものです。

是非、レクリエーションに取り入れて一緒に盛り上がってもらえたらなと思います!!

ちなみに、たまに口にくわえたストローで打つ猛者がいますが、あまり厳しくルール違反を追求せず、それも含めてレクを楽しんでくださいね(^^)

ストローで健康になろう!

いかがだったでしょうか?
今回はストローを用いた簡単レクリエーション5つを紹介させてもらいました。

見ていただいた通り、どのレクリエーションも準備物は最低限でかつルールもとっても簡単です。
30分も準備時間が取れれば、明日からでもストローレクリエーションを取り入れてもらえるのではないかと思います。

ストローは軽いため、体力のない方でも気軽に扱うことが可能です。
また、値段もとっても安いので、費用もあまり気にせずに用意することが可能です。

スタッフが口にくわえる補助さえすればできるレクもあるので、

  • 元気な方
  • 認知症の方
  • 車いすの方
  • 体力の低下がある方

少しの工夫で、基本的に誰でも参加可能なレクリエーションとなっています。
是非、皆さんの施設でもこのストローレクリエーションに取り組んでみてくださいね♪

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