高齢者施設で大人気の9月と秋にオススメのレクリエーション7つを紹介しています。今回のレクは敬老の日、お月見、秋のお彼岸から紅葉狩りに至るまであらゆる行事で大活躍間違いなし!ぜひ施設の秋をこのレクで彩ってくださいね♪
9月は行事が目白押しの月です。
それと同時に、秋の始まりともいえる月です。
今回は、そんな9月にふさわしいレクリエーション7つを紹介していきます。
9月といえば・・・
皆さんは、9月といえばどんなことが思い浮かぶでしょうか?
9月は秋の始まりであり、また実にいろいろな行事がある月でもあります。
- 敬老会
- お月見
- お彼岸
- 秋の始まり
これだけ見ても、色々がレクリエーションのヒントがちりばめられているようです。
季節のレクリエーションを考えるうえで最も大切なのは、その時期にあったレク・その時にしかできないレクを提供していくことです。
そういった意味では、月ごとの行事や記念日はまさに季節レクリエーションを考えるうえで大変重要なヒントをダイレクトに与えてくれているのです。
今回は9月と秋のレクリエーションということで、今紹介したような季節の行事に即したレクをお伝えしていきます。
季節ごとの行事は、高齢者の方たちにとって非常に大切な意味合いを持っています。
また、9月の敬老会はまさに高齢者のための会であり、年に一度の高齢者が主役の日でもあります。
折角の日に喜んでもらえるよう、行事の際に提供するレクリエーションもしっかりと工夫を凝らしていきましょう。
9月と秋のレクリエーション7つ
今回紹介するのは、9月と秋のレクリエーション7つです。
どのレクも9月を通して楽しんでもらえるものとなっていますが、その中でも特に、『敬老の日』『秋分の日』等のように特別な日に最も活躍してくれるレクリエーションを多く提供したつもりです。
どうか、これから紹介する7つのレクリエーションを活用して、9月を、記念日を、そして行事を楽しいものにしていただけたらなと思います🍁
感謝の手紙
まずは敬老の日にオススメのレクリエーションから。
この場合は、なんといっても高齢者の方を立てるレクリエーションが求められます。
そこで私が一押しなレクがこの『感謝の手紙』です。
この手紙には、2種類のものがあります。
一つが、職員が高齢者の方一人一人に対して、日頃の感謝の気持ちを紙に書いて手渡すというもの。
あまり難しく考えず、素直な気持ちを書けば大丈夫です。
- 食器洗いを手伝ってくれる
- 率先して歌を歌ってくれる
- レクのリーダー役を引き受けてくれる
こういった日頃の態度から見える素晴らしい点をほめるように感謝を伝えれば、ご家族にも施設内での様子がしっかりと伝わり一石二鳥です。
以前これをやった時には、中には涙を流して喜んでくれる利用者の方も!!
満面の笑みが見られるので、介護士冥利に尽きるというもの。
ぜひお試しください。
そしてもう一つが、ご家族から事前に手紙を預かっておくというもの。
普段面と向かっては言えない感謝も、職員からのお願いで・・・となれば案外すんなりかけるもの。
コミュニケーションを測る機会を提供し、敬老の日にご家族の中を深めてもらいましょう。
こちらの企画も大変好評で、普段表情を変えない方の見せる満面の笑みは、見ているこっちまでうれしくなるくらいです♪
お月見
こちらは、入居施設でおすすめのレクリエーションになります。
施設では、基本的に消灯・就寝の時間が早いのではないでしょうか?
排泄のケアや夜の人出を考えれば、どうしても施設の夜は早くなってしまいがち・・・
ですが、十五夜の日くらいは少しだけ外に出て、お月見を楽しんでもらうのもいいかと思います。
秋の十五夜に見るお月様は本当にきれいです。
まんまると大きな月は、思わず言葉を失ってしまうほど神秘的な輝きです。
高齢者の方たちも、とても喜んでくれます。
ほかの行事と違い月を見るだけなので、天気さえ良ければいつでも行うことができます。
人では普段より少しいるかとは思いますが、それに見合うだけの高齢者の方のリアクションはありますのでぜひお試しを!
焼き芋
秋といえば、何が思い浮かびますか?
食べるの大好きな私は・・・焼き芋です🍠
あのほくほくのおいもは、まさに秋の宝石ともいうべき美しさを美味しさです。
勿論、普通に焼いて提供しても大変喜んでもらますが、もし敷地と時間があれば外で焼くことをお勧めします。
利用者の方たちにはっぱを集めてもらい、それでたき火を行います
そのたき火で焼いた焼き芋は、普通のものよりもずっとおいしく感じてしまうから本当に不思議です。
落ち葉を拾うことで、高齢者の方達も
役割意識
や
一緒に料理をした
という気持ちを持ってもらうことができます。
こういった気持ちは、高齢者の方達が毎日を生き生きとい生活していくうえで決して欠かすことのできない大切な感情となっています。
- 美味しいおいも
- 高齢者の方たちのお仕事
- 秋の風物詩
一石三鳥ともいえるこのレク、小腹がすいた秋の日にオススメです。
お月見的あて
先ほど挙げたお月見ですが、デイサービスなどでは夜の行事となってしまうので行うのは困難ですよね。
そこで、日中にお月見をしてもらおうというのがこちらのレクです。
これ、実は簡単に準備ができます。
用意するものは
- 新聞紙
- ハサミ
- ペン
のみです。
まず初めに、新聞紙を大きく丸形に切ります。
こちらははさみを使うので、時間短縮も兼ねて職員が行うのがいいかもしれません。
そして、その丸い新聞を黄色く塗ります。
こちらは高齢者の方たちにリハビリ・レクも兼ねて行ってもらいましょう。
この丸い新聞が、お月様です。
そして、色塗り役以外の方たちには新聞を丸めてもらいます。
もしあれば真っ白な紙をくしゃくしゃに丸めてもらいましょう。
こちらは、お月見に食べるお団子の代わりです🍡
そして、丸い月を背負った職員が後ろを向いて利用者の方達の前を走るので、それめがけてお団子新聞球をどんどん投げてもらいましょう。
職員の方、新聞紙ですし後ろを向ているから玉は顔にも来ないので・・・我慢してください(笑)
更にお月見感を出したい場合は、100均等で売っているウサギの耳を購入してつけてもらったり、お月様役の職員につけてもらいましょう。
ちょっとした小道具が、一層レクを盛り上げます♪
おはぎづくり
9月には秋のお彼岸もありますよね。
お彼岸といえば、やはりおはぎです。
高齢者の方たちと一緒におはぎを作ってみてください。
おはぎを作る
と漠然と考えると難しく感じてしまいますが、
- 米を洗う人
- おはぎの形を整える人
- きな粉をつける人
- 盛り付ける人
と役割分担していけばなんだか簡単なように見えてきませんか?
こうして細かく作業を分けていけば、必ず障害のある方や、認知症高齢者の方たちにもできることが見えてきます。
職員がしたほうが早い!!
と思う方もいるかもしれませんが、それでは単なる作業となってしまいますし、折角の季節レクが台無しです。
レクリエーションの一環と考え、是非高齢者の方たちと一緒におはぎづくりを楽しんでくださいね♪
紅葉狩りin室内
紅葉狩り、といえばまさに
秋
という感じがしますよね。
でも、高齢者の方はなかなか外に出るのは難しかったり、仮に出れても紅葉の木があるところまで移動するのは難しい・・・という方が多いかと思います。
そこで考えたのがこのレクリエーション。
外に出るのが難しいなら・・・中で紅葉狩りしちゃえばいいんです🍁
あらかじめ、紅葉をゴミ袋いっぱいに積んでおいてください。
あとは、
- 施設の一角に新聞紙をひく
- 上に紅葉をばらまく
これだけです。
大量の紅葉を見て楽しむもよし、好きなだけ紅葉を拾ってもらうもよしのレクリエーションです。
下に新聞をひいているので片付けも簡単です♪
ちなみに、この紅葉を集めて先ほどの焼き芋に再活用することもできますので、是非!!
紅葉投げ
折角拾った紅葉です。
ほかのレクにも生かしたいですよね♪
そこで考えたのが、この紅葉投げです。
とはいえ、紅葉なんて力いっぱい投げても飛びはしないので、新聞紙などで作ったボールに貼り付けて投げてもらいます。
かごを置いて、そこめがけて投げてもらうだけのシンプルなものですが、このレクの醍醐味はかごに入れることよりも寧ろ、かごに入らなかったボールたちです。
床に散らばった紅葉の付いたボールは、紅葉の散った道のように地面を黄色や赤色で染め上げてくれるのでたいへんきれいです。
あらかじめ余った紅葉を床にまいておくのもいいかもしれませんね。
かごには茶色の紙を巻き付けておけば、少し寂しい、でも風情のある秋の雰囲気の出来上がりです。
たとえ施設内から外に出られない高齢者の方であっても、存分に秋を堪能してもらいましょう!
秋を満喫しよう!!
いかがでしょうか?
今回は高齢者施設でおすすめの9月と秋のレクリエーションについて紹介させてもらいました。
どれも施設の秋や季節行事を彩るレクとなってくれるのではないでしょうか。
施設入所の方にとって、季節感というのは本当に感じにくいものです。
特に、秋は気温もちょうどよく過ごしやすいため、夏や冬のように寒さ暑さで季節を感じることも難しいです。
そんな時、真っ先に季節を味わってもらえるのはやはりレクリエーションだと私は思います。
季節の行事や出し物、体を動かすレクリエーション・・・
これらを通して外に出ることが少ない方たちであっても、十分に秋をその5感で感じてもらうことは可能です。
季節感を感じてもらえるレクリエーションを提供し、高齢者の方たちにも9月や秋を満喫してもらいましょう!