今回紹介するのは、デイサービスで大人気!!高齢者の方にはおなじみの遊びであるお手玉を使ったレクリエーションです。お手玉がなぜ高齢者向けなのか、お手玉を活用したレクとはいったいどんなものなのか詳しく説明していきます。
皆さんはお手玉をしたことがあるでしょうか?
小さな布の玉で、中に小豆などが入っているあれです。
今回は、デイサービスや高齢者施設には必ずあるお手玉を使ったレクリエーションを紹介していきます。
高齢者にとってのお手玉とは
お手玉をしている高齢者の方を見たことがあるかと思います。
施設などでは、お手玉を4つ5つと手にとり、ひょいひょいと回している達人の方もちらほら・・・
私も、高齢者の方たちにお手玉を教わったことがあるのですが、
レベルが高すぎて参考になりませんでした!!
- 何十年もしているから、体が覚えているの
- なんとなくなっているから、やり方はわからないな~
というお言葉をいただきました。
つまり、高齢者の方たちにとってお手玉は趣味を飛び越え、特技といってもいいほどに得意なものなのです。
にもかかわらず、そのお手玉を使ったレクリエーションはなぜかほとんどありません。
高齢者の方たちにとって、お手玉は歌と同じく何の娯楽のない時代の数少ない楽しい遊びだったものです。
得意なものであると同時に、青春時代を語るうえでなくてはならない大切な思い出も込められているものなのです。
お手玉レクリエーション5種
今回は、そんな高齢者の方たちの思い出が詰まったお手玉を用いたレクリエーションを紹介して行きます。
お手玉は、実はかなり優秀なレクリエーションの道具です。
- 軽い
- 手ごろなサイズ
- 安い
など等、レクリエーションやリハビリをしていくうえで押さえておきたいポイントをすべてつかんでいます。
レクリエーションやリハビリに最適。
しかも、高齢者の方たちは得意であり、また思い出もたっぷり詰まっています。
そんなお手玉を用いたレクリエーション、是非参考にしてみてください。
お手玉を作る
まずは、お手玉を作りましょう。
難しい作り方をする必要はありません。
準備するものは
- 布
- 小豆やビーズ
- 裁縫道具
のみです。
布で小豆やビーズといった軽くて安全な素材を包み結ぶだけ。
たったこれだけですので、とても簡単です。
ある程度レベルの高い高齢者の方には、ぜひ一緒に作ってもらってください。
裁縫はかなりいいリハビリになります。
安全面にさえ気を付ければあとは何の問題もありません。
ただし、針の管理はしっかりと介護職員が行い、責任をもって後片付けを行いましょう。
また、意図はあらかじめ通しておけば手間も省けますし、高齢者の方たちに
- 目が見えなくなった
- こんなことも出来ないのか
などという風な無駄な自信の喪失を食い止めることができます。
物を作るのも立派なレクリエーションです。
女性の方は必ずといっていいほどに作った経験をお持ちです。
懐かしい思いで話を聞きながら一緒に作ってもらえたらと思います。
お手玉遊び
まずは基本のお手玉です。
普通にやってもらうのもいいですが、
- 音楽に合わせて行う
- 歌いながら
- 時間内にどれだけ回せるか
等のルールをつけたほうがより楽しく取り組んでくれたように感じます。
ただし、男性の方を中心にあまりお手玉になれていない人も当然いますので、そういった方に行う場合にはまずは2個から始めていきましょう。
徐々にできるようになっていくのは、男性の方であってもうれしいものです。
また、片麻痺の方には、片手でのチャレンジをしてもらってください。
以前片麻痺の方に、
もう体がこんなだから出来ないわ
といわれたことがあります。
ですが、そんなことは断じてありません!!
お手玉やジャグリングをしたことがある方ならわかるかと思いますが、少し練習すれば必ず片手で行えるようになるものです。
昔両手でしていた方などならなおさらです。
出来ないと思っていたことができたとき、高齢者の方たちは大きな自信を手に入れることになります。
是非、積極的にレクリエーションへの参加を推し進めましょう!!
お手玉で玉入れ
先ほども書いたように、お手玉は軽いです。
その特性を利用して、玉入れの玉として活用していきましょう。
大きさも手にすっぽりと入るくらいなので投げやすく、軽いので万が一他利用者に当たってもケガの心配はほとんどありません。
お手玉はある程度の大きさがあるので、かごに球が入ったかどうかが一目でわかるのも高齢者の方に人気な理由の一つです。
お手玉キャッチボール
玉入れの応用です。
キャッチボールにもお手玉は活用できます。
ただし、こちらはある程度の力加減も必要となってきますので、どの方に適したレクリエーションかを職員がしっかりと見極めていく必要があります。
ペアになってのレクリエーションなので、レクリエーション終了後は、ペア同士での会話も弾みます。
お手玉カーリング
床に設置した的めがけてお手玉を投げていきます。
上から投げれない人は、お手玉を転がしてもらっても大丈夫です。
用意する的を中心に近づくほどに点数が高くなるようにしておけば、ゲーム性が増し高齢者の方達にもより楽しんでもらうことができます。
また、相手の玉をはじき出すのをありにしておけば、カーリングさながらの戦略も必要になり、さらに盛り上がるレクリエーションへと姿を変えてくれます。
おまけ・職員によるジャグリング
職員が利用者の前で技術を披露し見てもらうのも大変好評です。
あえてジャグリングと書いたのは、普通のお手玉よりもジャグリングのほうが見た目も派手ですより目立つからです。
私自身これを行い、いつも高齢者の方たちから拍手喝さいを受けております。
3つ程度なら数日の練習でできるようになりますので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は、お手玉を使ったレクリエーション5種を紹介させてもらいました。
特にデイサービスなどでは元気な方も多いので、このレクリエーションはピッタリのものとなっています。
お手玉は、高齢者施設ならまず間違いなくあるものです。
仮になくとも、少ない予算でそろえることの出来る大変便利なレクの小道具となっています。
高齢者の方からはかなりの好評をいただいているこのお手玉レク。
是非お試しください。
最後に、高齢者向けのレクリエーションをまとめた記事を紹介しています。
もっとレクリエーションを知りたい!!という方は是非覗いてみてしてください♪