高齢者向けボールレクリエーションを紹介していきます。デイサービスなどでは、ボールを用いたレクリエーションを必ずと言っていいほど行っていますよね。今回は、そんな大人気のボールレクの、全く新しいものを紹介していきます。
高齢者施設、特にデイサービスで私たちを悩ませるのは、
レクリエーションを何にするか
ですよね。
今回は、どこの施設にでも必ずあるボールを使ったレクリエーションを紹介していきます。
ボールを使ったレクリエーションのメリット
ボールを使ったレクリエーションは、どこの施設でも行われているのではないでしょうか?
ボールレクは、職員・高齢者ともに様々な利点があり、昔から大変重宝されてきたものです。
そういった特徴を理解しているだけで、高齢者の方へのリハビリ効果・レクリエーション効果が大きく上昇していきます。
そこでまずは、ボールを使ったレクリエーションのメリットについて紹介していきます。
施設職員へのメリット
施設職員へのメリットは大きく3つです。
- 準備が簡単
- ボールはどこの施設にでもある
- 工夫がしやすい
です。
準備が簡単というのは意外と大きいですよね。
介護施設は常に人手不足、勤務時間中は常に仕事に追われています。
そんな中で、準備時間が短縮できるのは大きな利点です。
二つ目のどこの施設でもある、というのも大きなメリットです。
特殊な道具を使ったレクリエーションは人気も高く、リハビリ効果も期待できるかもしれません。
しかし、高価な道具を買うお金がない施設には手が出ないのも事実。
誰にでもできるレクリエーションこそ、本当に価値あるレクだと思いませんか?
そして最後の工夫がしやすい。
ボールを用いれば、様々な工夫が行えます。
- ボールの大きさを変える
- ボールの投げ方を変える
- 使うボールの数を変える
いろいろな部分を変化させることで、どんどんレクの内容は広がっていくのです。
高齢者へのメリット
高齢者へのメリットはどうでしょうか?
もちろん、あります。
レクリエーションを提供される側にとってもボールを用いたレクは大変素晴らしいものです。
私が特にいいと思うのは
- リハビリ効果が高い
- 楽しい
- ルールが簡単にできる
という点です。
ボールの大きさ重さを調整することで、高齢者の方の体力やリハビリメニューに合わせて最適なレクリエーションを提供できます。
個人に合ったレクリエーションの内容ほど効果的なリハビリはありません。
二つ目は楽しいということです。
介護士には盲点なのですが、
レクリエーションって、案外高齢者の方からは不評が多いんです・・・
ケアハウスで働いていた際に、デイサービスに通う利用者の方から
あの遊びはつまらん!!
という声を毎日聞いていました。
気を使って職員には言いませんが、家に戻ってからは案外言いたい放題なんです・・・
その点、ボールを使ったレクはかなり評判が良かったようです。
意外と難しいので、夢中になってレクに取り組めるのがいいとのことでした。
最後はルールです。
認知症の方、軽度認知障害のある方などは複雑なルールでは楽しむことができません。
しかし、ボールを用いたレクリエーションならば、ただ的に当てるだけでもボールの大きさや的を変更することで思う存分楽しんでもらうことができるのです。
ボールを用いたレクリエーション3つ
それでは、メリットがわかったところでここからはボールレクを紹介していきます。
どれも楽しんでもらうこと、そしてリハビリ効果が高くなるように考えて作りましたので、何かの参考にしてもらえればと思います。
的あて
まずはシンプルに的あてです。
ただし、普通の的あてでは面白くありません。
そこで、ボールのほうを工夫します
どこの施設にでもあるボールと言えば
- 小さいゴムボール
- 大きめのゴムボール
- ピンポン玉
- 風船
- 新聞紙を丸めた球
といったところでしょうか?
これらを用いた的あてです。
意外かもしれませんが、体が元気な人、運動が得意な人ほどこのレクリエーションは難しいんです。
どうやら、力がありすぎてピンポン玉や風船はうまくコントロールができないようです。
まとも複数用意すれば、球をまっすぐ投げられない方であってもどれかの的には当てることが可能です。
少し離れた場所に高得点の的を置いていたら、みんなに高得点のチャンスがあるのでかなり盛り上がります。
玉入れ
お次も定番の玉入れです。
ただし、こちらも普通のものと少し違います。
先ほどと同じく球は複数の種類を用います。
色々な球が混ざっていることで、違う筋肉を自然に使うことができます。
同時にゲームも程よく難しくなり、介護度や認知度に多少の差があっても、参加してくれた皆さんに楽しんでもらうことができます。
さらに、球を入れるかごにも一工夫です。
プランAは、かごを持った職員がひたすら移動します。
玉入れだからと言って、かごが動いてはいけないというルールはありません。
職員がうまく調整すれば、腕の不自由な方、まひのある方でもかごにボールを入れてもらえます。
途中から職員への玉あてにゲームが変わることも多々ありますが、まあそれは我慢してください。
プランBは上下にかごを設置します。
玉入れって、大体は上か下の片方ですよね。
それでは、面白みに欠けます。
上にもかご、下にもたくさんのかごを用意しましょう。入れ物は何でも構いません。
床を利用者の方が投げた球が全部入るくらいのかごで埋め尽くしてしまうのも、やってみると面白いものです。
ボール遠投
私が最もお勧めするレクリエーションの一つがこれです。
ボールの遠投です。
もちろん、普通のゴムボールを投げてしまっては大けがの元ですので、ここで用いるのは風船です。
水風船を使ってもらえると手のひらサイズのボールが作れます。
ですが、普通の風船や、紙風船でも十分にレクは楽しんでもらうことが可能です。
やることは一つ、
力いっぱいボールを投げる
それだけです。
それだけなんですが、これが思った以上にボールが飛ばない!!
やったらわかるのですが、これ、いくら力を込めても関係ないんです。
寧ろ、優しく下から投げたほうが距離が稼げるくらいです。
これなら、体力のあるなしに関係なく、高齢者の方どなたにでも楽しんでもらえるかと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は高齢者向けのボールを用いたレクリエーションを紹介させていただきました。
今回紹介したものはあくまで一例にすぎません。
ボール一つを用いるだけで、いくらでもアイデアは飛び出してきます。
今後も、いろいろなレクリエーションを紹介していけたらと思います。
もし、
○○を使ったレクリエーションが知りたい!!
という要望があればいつでもご連絡いただければと思います。
最優先で紹介していきます!
それでは、今回も見ていただきありがとうございました。
最後に、レクリエーションに関する情報をまとめた記事へのリンクを載せておきます。
もっとレクリエーションが知りたい!!という方は是非ご覧ください。