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高齢者が本当に楽しいレクリエーションとは何か

高齢者の方にとって、本当に楽しいレクリエーションって何だと思いますか?

デイサービスでも、老健などの施設でも必ずと言っていいほどにあるのがレクリエーションです。
高齢者の方の趣味の時間としてはもちろん、

  • 運動
  • 機能維持
  • 脳トレ

等さまざまな目的で行われています。
また、季節に沿ったレクリエーションや歌を提供することで、その時々の季節感を感じてもらうこともできます。

ですが、これらは全てどちらかといえば介護士、つまりレクリエーションを提供する側の理屈です。

もちろん、運動や脳トレが健康な老後を過ごしていくうえで必要なのは明らかです。
最近ではテレビなどの情報発信も手伝い、介護職に限らず一般の人でもそのことは周知の事実となりました。

しかし、それはあくまで理屈です。

「しないといけないからレクリエーションに取り組んでいる」

「参加はしているが、楽しいわけではない」

これが、レクリエーションに参加している多くの高齢者の方の本音のように感じます。
では、本当に楽しいレクリエーションって、いったい何なんでしょうか?

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高齢者の方が望んでいること、知っていますか?

一つ考えてみてほしいことがあります。
それは・・・

あなたは、高齢者の方が望むことは何かをご存知ですか?

ということです。

健康

家族の面会

美味しい食事

…すべて正解だとは思いますが、これらあくまで一般論です。
ここで私が尋ねたいのは、高齢者の方が一番望んでいるものは何か、ということです。

私たち介護士は、施設やサービスを利用してくれている高齢者の方たちに対して、出来る限り良いサービスを提供するよう心がけています。

ですが、それは本当に高齢者の方が望んでいるものなのでしょうか?

聞いていないニーズ

結論から言うと、私たちは多くの場合高齢者の方たちが本当に望むものを聞いていないのです。
ただ、普段の生活やご家族の話、一般論などから

きっとこれがしたいはず

本当はこれがほしいんだろうな

これは喜んでくれるに違いない!

なんて考えながらサービスを提供してしまっているのです。
そして、そのサービスを提供する手段として最も用いられているのが【レクリエーション】なのです。

聞いてもいないニーズに沿ったレクリエーションが、高齢者の方にとって本当に楽しいものなのでしょうか?
いいえ、そんなことはあり得ないでしょう。

つまり、多くの高齢者の方にとって、施設などで参加しているレクリエーションは、100%満足できる楽しいものではないのです。

機能維持としてのレクリエーションではないか?

そもそも、「楽しい」と思うことは、本来みんな違うはずなのです。
にもかかわらず、デイサービスや施設に勤務する多くの職員は「高齢者の楽しみは○○だ」等と決め込んでいます。

レクリエーションもそうです。
ほとんどの場合、提供するレクリエーションはこれまで施設でしてきたものの再利用です。

それ自体は何の問題もないことです。
毎日新しいレクリエーションを考えるのは無理ですし、同じ内容を繰り返すことによって参加している方もルールを把握し、レクリエーションに順応できるようになってきます。

レクを提供している職員も、その熟練度が上がってくるにつれ、より質の高いレクリエーションを提供出来るようになるはずです。
段取りや司会進行も上手になってくるでしょう。

ですが、そのレクリエーションはどのように考え、そして発案されたのか考えたことはありますか?

脳トレのため?筋力維持のため?回想法のため?
・・・おそらく、主な目的はこういったものに当たるはずです。

これでは、機能維持のためのリハビリと変わりません。
このレクリエーションに「楽しい」はあるのでしょうか?

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楽しいレクリエーションを作るために

楽しいレクリエーションって?

それでは、肝心の楽しいレクリエーションとはどういったものがあるのでしょうか?

自分で書いてなんですが、私は、この問い自体が少し違う気がしています。

正確には、楽しいレクリエーションとはどうやって作るのでしょうか?
だと感じています。

多くの方が楽しめるレクリエーションが、必ずしも自分の施設にいる高齢者の方に当てはまるとは限りません。

もしかしたら、「こんなレク楽しくない!」と感じている方もいるのではないでしょうか。

高齢者に尋ねてわかること

それでは、楽しいレクリエーションを作るためにまずやることを紹介します。

それは・・・高齢者の方に、何が楽しいと思えるのかを尋ねることです。

「え、それだけ?」

とがっかりした方もいるかもしれません。
ですが、思い返してみてください。

高齢者の方に何をしたいか尋ねてからレクリエーションを考えたことが、どれだけの回数ありますか?

「○○さんはこれが好きだから、今日はこれをしよう!」

と何回考えたことがありますか?

…おそらく、ほとんどないかと思います。
私自身がそうです。

少しでも楽しい時間を提供しようとマジック等の出し物を学ぶ一方で、肝心の高齢者の方に望むものを聞いていなかったことに、最近ようやく気が付いたのです。

私自身、失敗し、そして高齢者の方に実際に聞いてみることで本当は何を望んでいるのか、何が楽しいと思ったくれているのかを教えてもらいました。

その中で、沢山の気づきもありました。

  • 高齢者=歌好きだと思っていたが、案外嫌いな人も多い
  • 皆が参加するから自分も行っているだけで、本当はしたいわけではない人もいる
  • パソコンゲームやジグソーパズル等新しいもの程、物珍しさからか楽しそうにしている

等など、おそらく楽しいとは何か真剣に悩むまでは気づきもしなかったことばかりだろうと思います。

尋ねるというとても簡単なことで、私たちは想像以上に大きな成果を得ることができるのです!

楽しいレクリエーションの作り方

それではいよいよ楽しいレクリエーションの作り方についてです。
といっても、そんなに難しいものではありません。

先程聞いた、高齢者の方が本当に楽しいと思っていることを参考に作っていけばいいのです。

おそらく、施設・あるいはデイサービスを利用している方全員の意見が一致することはないはずです。
歌が好きな人もいれば団体競技が好きな人も、また個人でのレクリエーションを好む人もいます。

みんなが楽しいレクリエーションは、ほとんどないと言ってもいいでしょう。

肝心なのは、対象を絞ることだと私は思います。

今日は、歌が好きな人のために歌を使ったレクリエーションをしよう!

という日もあれば、

チームで行うレクリエーションをしてみようかな。

という日もあっていいと思います。

それでは普段と変わらないと思うかもしれません。
ですが、大きく違います!

何故なら、こうして考えたレクリエーションには、誰かに楽しんでもらいたいという私たちの想いが乗っているからです。
利用者の方の顔を思い浮かべながら考えたレクリエーションは、少なくとも、その方たちには楽しんでもらえます。

楽しいレクリエーションの作り方は、つまり楽しんでもらうことを目的に、楽しんでもらいたい方を想いながら作っていくというものなのです。

高齢者に楽しいを!

いかがだったでしょうか?
もしかしたら、これは理想論であり、実際には難しいものなのかもしれません。

ですが、出来るならばきれいごとと考えて切り捨てるよりも、一度でいいから実践してほしいのです。

高齢者の方にとって、何が楽しいか聞かれることは、それ自体が喜びでもあります。

誰かが、自分のことを思い行動してくれている。
これ自体が立派なレクリエーションであり、高齢者の方にとっての楽しい時間でもあるのです。

話を聞くことは、きっとあなたに新しい発見をもたらしてくれます。
これまでよりもずっといい表情で、高齢者の方がレクリエーションを楽しんでくれるようになるはずです。

高齢者の方に楽しいを提供するために、もう一度基本に立ち返ってレクリエーションを考えてみませんか?

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