今回は高齢者向けの卓球を題材にしたレクリエーションです。卓球道具は、ほとんどの高齢者施設で置かれていますが、ほとんど使われてもいません。今回は、準備不要、手間いらず、しかも簡単にできる卓球レク4種を紹介します。

卓球レク

今回は卓球を題材にしたレクリエーションです。
社会人で現在も卓球を続けている私ならではの、卓球道具を用いたレク5種を紹介していきます。

工夫次第でレクはいくらでも増えていきます。
『卓球』という名前にとらわれず、ラケット・ピン球といった道具をしっかりと活用していくことが何より重要です。

卓球レク4種

卓球の道具って、実はほとんどの施設においてあるのをご存知でしょうか?
大学院の調査やボランティアでいくつもの施設を見学させてもらったのですが、そのほぼすべての施設に卓球台や卓球のラケット・ピン球があるのを見てきました。

ですが、これらの道具はあまり使われていないようです。
その原因は簡単で、

卓球台を出す時間もスペースもない

とのことでした。
卓球台を開くには二人必要ですし、ネットを張ったりスペースを確保したりといった準備を整えているとすぐ時間が過ぎてしまいます。

また、施設の模様替えなどで以前はあったスペースがなくなってしまったなども理由の一つでした。

高齢者施設では、時間はとても重要です。
多くの方は入居している施設では、

  • 入浴
  • 食事
  • 排泄
  • レクリエーション
  • リハビリ

といった具合にすることはいくらでもあります。
そんな中で時間をかけて卓球の準備をするのは

『割に合わない』

『手間がかかりすぎる』

と感じてしまうようです。

ですが、せっかくの道具にホコリをかぶせておくのはもったいない話です。
そもそも、卓球を楽しむのに必ずしも卓球台はいりません。

今回紹介する4つのレクは、どれもほとんど準備に時間はいりません。
すぐに準備ができて、しかもレクリエーションとして高齢者の方たちにとても楽しんでもらえる物ばかりです。

是非、これを参考に倉庫の隅で眠っている卓球の道具を引っ張り出してあげてください。

どこでも卓球

まずは、どこでも卓球です。
その名の通り、どこでも卓球ができるということです。

当然、ラケットとピン球は必要ですが、卓球台は必要ありません。
大きなテーブルが一つあれば十分です。

まずは、テーブルをはさんで両側に分かれます。
ここは普通の卓球と一緒ですね。

次に、真ん中にネット・・・の代わりに本を置きます。
本がなければぬいぐるみでもいいです。

これで、簡易ネットの準備は完了です。
あとは、高齢者の方たちに卓球を楽しんでもらうだけです。

卓球=卓球台の準備、とばかり思われがちですが、そもそもそんな必要はありません。
ようは、ラケットとピン球さえあればどこであっても卓球は楽しめるのです。

本は普通のネットと同じように楽しめますし、ぬいぐるみはあえて隙間を開けて配置することで障害物としても扱うことができるので普段とは一味違った卓球を楽しんでもらうことができます。

ピン球ジャグリング

卓球の玉であるピン球を使ってのジャグリング(お手玉)です。

ピン球は、とにかく軽いボールです。
おそらく、ほかのどのスポーツのものよりも軽いボールです。

軽いということは、高齢者の方であっても安全かつ手軽に使用することができます。
それを用いてレクリエーションを行ってもらいましょう。

個人的には、お手玉の代わりにピン球を用いてのジャグリングがオススメです。
お手玉はやや重いため、脳梗塞によるまひの残っている方には空中に投げ上げるのはやや辛いそうです。

しかし、軽いピン球なら簡単に上へと投げ上げることができます。
練習さえすれば、昔のイメージ通りにお手玉を行うことも可能なはずです。

是非、高齢者の方たちに昔行っていたスムーズなお手玉芸を思い出してもらい、リハビリ・レクリエーションをかねて披露してもらいましょう。

卓球的あて

卓球といえば相手とのラリーを楽しむスポーツですが、それだけでは飽きてしまう人もいるのでは?
そんな時はこのレクがオススメです。

ラケットで球を打ち、的あてを行います。
的あてと言うと手で投げるイメージが強いですが、このように道具を用いての的あてがあっても何ら不思議ではありません。

これ、実はかなり難しいです。
私は15年卓球を続けていますが、それでも思ったところに球を飛ばすのは一苦労です。

ですが、難しいからこそ高齢者の方たちの間でも大変な盛り上がりを見せてくれます。

あ~、難しい!!

あんた、倒したの!?すごいわね~

と高齢者の方たち同士のコミュニケーションも弾みます。
また、難しいとはいえ、ルール自体はシンプルです。

はっきり言って、このレクはよっぽどうまい方以外、球がどこに飛ぶかは運次第です。
そのため、やや麻痺などがあり、普段のレクリエーションでは活躍できない人であってもその日の調子によっては1番の成績を出してしまうことも十分に可能です。

誰でも楽しめて、しかも簡単。
高齢者施設でのレクリエーションにぴったりの競技だと思いませんか?

ピン玉つき

シンプルなレクといえば、これです。
ラケットの上でただひたすらにピン球をつくだけのこちらのレクリエーション。

はっきり言って・・・地味です(;´・ω・)
ですが、何故かはまる人はとてもはまるのもこのレクの特徴です。

気に入った方は、その日以降しばらくは毎日のようにラケットとピン球を持って玉つきの練習をしていました。
私もそうだったのですが、このシンプルなレクリエーション、続けていたら何故だかわからないのですが、かなり楽しいのです。

ピン球をつくのに集中しているので、手が疲れたといったことにもなかなか気づかないので、やりすぎには注意が必要です。

このレクは利き腕のリハビリにもなりますし、ある程度できる方、あるいはマヒが残っている方には両腕でピン球つきをやってもらうのもおすすめです。

地味なレクほど効果も案外高いもの、是非一度やってみてください。
ちなみに、ラケットが足りない場合にはうちわなどでも代用できるので、こちらもぜひお試しを。

レクリエーションは工夫次第!!

いかがだったでしょうか?
今回は卓球の道具を使ったレクリエーション4種を紹介しました。

どれもルール自体はシンプルですし、準備も簡単だったと思います。
レクは本当に工夫次第でいくらでもその種類を増やすことができます。

それこそ、365日毎日作ることだって十分に可能です。
大事なのは、今ある道具をいかにうまく使うか、です。

  • 空間
  • 時間
  • 道具
  • 人員

全てを考慮して考えることで、今まで考え付かなかったような面白いレクが浮かんでくることもあるものです。
皆さんも是非、新しいレクリエーションについて考えを広げてみてくださいね。

また、当サイトではレクリエーションを考えてほしいという意見もお待ちしております。

条件や参加人数、高齢者の方たちの身体機能・認知機能などをお伝えしていただければ、私なりのレクを紹介したいと思います。
いつでもご連絡くださいね♪

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