少子高齢化の問題とは

現在、日本は過去に類を見ないほど少子高齢化が進んでおります。
その原因と問題点、そして対策について考えてみました。

少子高齢化ってそもそもどんな状態?

まずは、少子高齢化とはそもそもどういった状態なのかを簡単に説明していきます。

子供の出生率が低下する一方で、平均寿命が伸びたことで人口全体に占める子供の割合が低下、逆に高齢者の割合が高まっている社会の状態を指しています。

少子高齢化という言葉ですが、実際には『少子化』と『高齢化』の二つの問題が混ざっている状態です。
ですので、片方だけに着目して考えるだけでは、真の意味でこの問題を解決することは難しいといえるでしょう。

スポンサーリンク

少子高齢化問題の原因とは

少子化の原因

晩婚化

日本の結婚の平均年齢は年々伸びてきています。
現在、初婚年齢は男女ともに30歳ほどといわれており、20代での結婚・出産が当たり前だった数十年前とは明らかな異なりを見せています。

30代前半で結婚、出産は30代中ごろ~後半という夫婦も増えてきています。
その結果子供は一人、あるいは夫婦二人だけの生活でいいというスタイルが増加していき今日の少子化に発展していったと考えられています。

結婚しなくていい人が増えた

一昔前までは、結婚するのが当たり前という風潮であり、年配の方からすると

結婚していない人は何か問題があるんではないか?

とまで思われていたと施設の高齢者の方たちが以前お話ししてくれました。

ですが、現代では結婚せずに独り身の生活を満喫する方が男女ともに急増!!
独身であることが当たり前で、それを変に思う人はまずいない世の中です。

女性も、かつては男性に養ってもらわなければ生活できないという時代もありました。
ですが現代では女性もバリバリ社会に出て働いています。男性よりもはるかに仕事ができる女性も決して珍しくありません。

その結果、男性も女性も無理にパートナーを見つけるのではなく、趣味や仕事に没頭した人生を生きていたいと考え結婚しない選択をとる人が増えていったのです。

日本全体が子供を少なくていいという傾向

かつての日本は、発展途上国でした。
また、戦時中は『産めよ増やせよ』の精神で、とにかく日本国民を増やすことに尽力していました。

ですが、現代においてはそういった考え方はありません。
出産するしないはもとより、結婚するしないに至るまですべて個人の自由です。

日本という国全体が子供を増やすことを強制しているわけでもないので、夫婦も無理に自分たちのライフプランを崩して子供を何人も出産する必要がなくなったのです。

高齢化の原因

高齢化の原因については以前の記事に書いておりますのでこちらを参考にしてください。

➡ 高齢化社会の問題と原因、対策とは!?

少子高齢化社会が引き起こす問題

それでは、少子高齢化はいったいどんな問題を私たちの社会に引き起こしているのでしょうか?
ここまでニュースに取り上げられ、国も本腰を入れて対策を考え始めている『少子高齢化問題』。

日本に与えている様々な問題・影響についてみていきます。

労働力減少に伴う経済成長の減速

少子化ということは、当然若い世代が減少していきます。
そして、日本に限らず世界中の労働を担っているのはやはり働き盛りの若者世代です。

その世代が減少するということは、国全体の労働力が低下することにつながってしまうのです。

労働力が減るということは、商品の生産・科学分野の発展などありとあらゆる分野において働き手が少なくなってしまうということ。
それはイコール、各分野を発展させ、成長させていく人材も減ってしまうことを表しているのです。

結果として、少子化は労働力の低下につながり、そして日本全体の経済成長の減速へと問題は発展してしまうのです。

社会全体の活力低下

若者が減れば、どうなるでしょうか?
一番シンプルなところでいえば、活力の低下があげられます。

やはり、われわれ人間の人生の中で一番元気なのは若い世代の時です。
その人たちが減っていくわけですから、当然国全体の活力あふれる世代が減っていくことにつながります。

高齢者の方であっても、最近は元気な方が増えてはいますが、それでも、全員がエネルギーにあふれた若い世代と比べると、その元気は趣味などに向けられた年相応の穏やかな活力であり、若者世代とは異なります。

若者減少は、社会全体の活力をも低下させてしまうのです。

若者世代の経済負担増加

さらに、少子化は若者世代の経済的負担を増加させてしまいます。

高齢者の方たちの生活資金の一部を担っている『年金』。
これは、労働人口の給与の一部などから徴収されています。

現代でさえ、若い人たちは年金の負担に苦労しています。
これが、更に少子高齢化が進むとどうなるか・・・

高齢者が増える=年金額がさらに増える

少子化する=一人当たりの年金を払う割合が増える

という2重苦になってしまいます・・・

老後も労働せざるを得ない

年金の徴収、そして国民一人当たりに払える年金額には限界があります。
国も、高齢者全ての生活を年金で負担できるほどのお金を払う余裕はありませんから当然です。

若い時には年金で徴収される負担が大きく、貯蓄が難しい。
さらに、高齢者になっても年金額が減少しているため年金だけに頼った生活を送ることはできない・・・

貯蓄を切り崩して何とか生活している高齢者の方は今でもたくさんおられますが、今後も増加傾向にあるそうです。

生きていくためには、高齢者の方であっても働いて稼いでいくしかないという時代が、もしかしたらもうそこまで来ているのかもしれません・・・

介護人数の大幅な不足

高齢者が増え、若者が減るともう一つ大きな問題が発生いしてしまいます・・・
それは、介護職の絶対的な不足です。

介護には、どうしてもある程度の体力が必要です。
となると、この仕事だけはある程度若い人でないと難しい場面も多いです。

しかし、若者が減り続けると介護職に就く人も当然減ってしまいます。
その一方で高齢者は増加していき、介護を必要とする人もどんどん増えていく。

今現在、介護職は10万人以上の不足があるといわれており、2025年には実に37万人以上の介護士が不足した状態になるといわれています。

スポンサーリンク

具体的な少子高齢化対策3つ

では、どうしたらいいのでしょうか?
少子高齢化反対!!と文句を言ったところで状況は改善しません。

私たちはよりよい社会を作るため、できることをしていかなければならないのです。
ここからは、私たち国民目線と、国に行ってほしい対策についてお話していきます。

地域での助け合い

若者人口が減り、高齢者が多くなっていく社会に住むにあたってまず必要なのは『地域での助け合い』です。
ほかの何よりもまず、この地域での助け合いを行えるネットワークを都道府県すべてて確保しておくことが重要だといえるでしょう。

高齢になってくると、できないこと・やるのがつらい事はどんどん増えていきます。
その中で必要なのは、助け合いです。

地域住民同士の関わりや協力などは、年々少なくなってきています。
何があるかわからない世の中、他人をそこまで信用するのは怖いという意見も増えています。

また、ほかの方とつながりを持つのが億劫だという方もいるでしょう。

しかし、高齢者が増えていく少子高齢化社会においてはお互いの助け合いが生活のカギを握るといっても過言ではありません。

  • 料理はできるけど、車がないから買い物は・・・
  • 体は元気だから家の片づけはできる
  • 認知症の初期で物忘れが・・・でも、掃除や洗濯は得意

このように、少し生活に困難を抱える人は今後急増することが予想されています。
こうした方たちが全ての生活にヘルパーさんを雇うことは金銭的な負担が大きすぎますし、何より介護職が不足していく中で地方の方たちにヘルパーさんがどれだけ割り当てられるのかは全くの不透明です。

金銭面や安定した援助が得られるかの不安を抱えるくらいなら、いっそのこと初めからヘルパーには頼らず自分たちでのみ生活を行うべきかもしれません。

上にあげたように、できないこと・できることが混合した方はどんどん増えていきます。
その中で、近隣住民同士手を取り合って、できることでほかの人をカバーし、できないことはみんなの力を借りる。

こういった生活環境をキープできさえすれば来るべき本格的な少子高齢化社会でもしっかり対応していけるのではないでしょうか?

若い人にしっかり技術を伝えていく

日本の経済成長の鈍化を防ぐうえで重要なのは、若い人への知識・技術を伝えていくことです。
今後ますます若い人が減っていくことを考えると、知識や技術を語り継いでいく人々も減っていくことになります。

先人の培ってきた知恵や技術が失われるのは、日本全体で見ても大きなナマイナスです。

勿論、データ化して残すという方法もあるでしょう。
ですが、本当に大事な要点は生の言葉や動作からでしか読み取れないものです。

職人気質の方も多いとは思いますが、10年後・20年後を見据えて今からしっかりと若い人に持っている知識・技術・経験を受け継いでもらい、日本の伝統と今後の成長を守り抜いていきましょう。

子供を産みやすい社会を作る

スポンサーリンク

若い人たちが子供を産まない理由の一つに

経済的負担

があげられるそうです。
確かに、子供が増えれば増えるほど、両親が支払うお金は増えていきます。

あるデータでは、一人の子供が大学を出るまでにおよそ2000万円ほどの出費がかかるとまで言われている現代日本の育児事情。
仮に3人の子供がいた場合、最高で6000万円を超える額になることも予想されるのです。

子供のためなら大丈夫!!

と思う方もいるでしょう。
ですが、当然

そこまでのお金はうちの経済状況じゃとても払えない

一人の子にお金も愛情もむける

と考える方もいると思います。
どちらの選択も間違っていないし、正解だと思います。

ただ、中には子供がほしいのに経済的な事情で産むことができないという方もいるのもまた事実。

日本の20代・30代の方たちは経済的には決して楽とは言えず、給与もそんなに高くない時期です。
その方たちに対して、いかに経済的な負担を感じさせず、楽しく充実した子育てできる社会を作れるか・・・

これこそが、今最も求められる政策なのかもしれません。

終わりに

いかがだったでしょうか?
今回は少子高齢化の原因と問題点、その対策について書いていきました。

少子高齢化問題は、あなたにとっても決して他人事ではありません。
というより、日本に住むすべての方にとって真剣に考える必要のある問題なのです。

この記事を見て、皆さんはどう感じましたか?
私たちに出来ることはそんなにないかもしれませんが、何もできないわけではありません。

国民一人一人が少子高齢化問題に目を向け、考えていくことこそが重要なのです。
是非、皆さんも日本が直面しているこの大きな問題について一緒に考えてみてくださいね。

関連記事

 高齢化問題の問題と対策について!!

➡ 高齢者の大敵、認知症は面白い問題で楽しく予防!!

➡ 介護を担う方に読んでほしい名言とは!?

➡ 高齢者の万引きする心理っていったい何?

➡ いじめられた僕が前向きな仕返し方法を考えた

➡ 深呼吸の驚くべき効果を説明!

➡ 介護職辞めたい!!そんな時に読んでほしい記事はこれ♪

スポンサーリンク