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高齢者施設・デイサービスなどは、最近本当に多様化してきたように感じます。
それ自体は介護に携わる身としては大変うれしいことです。

ですが、他の施設との差別化を意識するあまり、最も大事な高齢者の方への配慮がいつの間にか抜け落ちてしまってはいませんか?

高齢者向けレクリエーションであるはずなのに…

高齢者施設で行うレクリエーションは、誰のためのものでしょうか?

職員のため?

ボランティアで来てくれる人のため?

はたまた、利用者の方の家族のためでしょうか?

…当然すべて違います。
施設利用者の方、つまり高齢者の方のためのレクリエーションです。

「何を当たり前のことを?」

と思うことでしょう。
ですが、このことが当たり前でなくなっているのが現状なのです。

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レクリエーションで差別化

最近の介護業界は、まさに群雄割拠と呼ぶにふさわしい世界です。

デイサービスや介護施設が乱立し、数年もたたないうちにつぶれてしまうところも数多く存在します。
一昔前の、「施設が足りない」と嘆いていた時代には考えられないことです。

施設やサービスを利用する側にとってはとても喜ばしいことですが、施設側のほうからすれば、必ずしも歓迎すできる状態ではありません。

施設がいくら増えたところで、顧客=地域に住む高齢者の方の人数には限りがあります。
つまり、顧客の奪い合いが発生してしまうのです。

沢山の施設が生まれてくるが、利用してくれる方は限られている。
そんな中で、どうすれば他の施設と差別化を図れるのかが、この厳しい時代を生き抜く上で非常に重要なものとなっています。

そして、差別化を図るためには、当然他と違うことをする必要があります。
そんな中で真っ先に挙げられるのが、広報や施設広告などにもよく写真が使われており、どこの施設でも必ず行っているもの。

そう、『レクリエーション』です。

差別化を意識するあまり…

レクリエーションで差別化を図るのはいいことだと私は思っています。
各施設がよりよいレクリエーションを作り上げていくことは、それだけ利用者の方の満足度アップにつながるわけですから。

高齢者の方も、塗り絵や歌を歌うことばかりでは退屈ですし、

「こんな子供だましやっておれん!」
等と怒る方もいるわけですから、レクリエーションのクオリティアップは全ての施設に課された課題ともいえるわけです。

ですが、このレクリエーションが、他との違いを出そうと意識しすぎるあまり複雑になりやすい傾向が最近見られるのです。

複雑なルールはNG

例えば、複雑なルールです。

「最初はこれをして、次はこれをするんだけど、その途中であっちをしてから、その間にこっちの…」

こんな説明を受けたら、私たちでも混乱してしまいますよね?
にもかかわらず、高齢者施設では最近こういった傾向が段々と強くなってきているのです。

複雑なほど、できた時は面白い。
確かにこれは事実です。

ですが、相手は高齢者の方です。
どうしても、集中力・理解力は低下しがちです。

また認知症の方などの場合には、複雑なルールではそのすべてを把握してレクリエーションを満喫するのは大変難しいものとなってしまいます。

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全員が参加できる競技ですか?

また、体を動かすレクリエーションにしても同様です。

パン食い競争

大玉ころがし

等、体を大きく動かす種目が最近では施設で執り行われるようになりました。
これ自体は、参加している方も楽しめる素晴らしい競技です。

ですが、その種目は果たして自分の施設の利用者の方に合っているでしょうか?

これらのレクリエーションを行うには、

嚥下機能

上半身・下半身の可動域及び筋力

バランス感覚

等など挙げていけばきりのないほどに様々な機能が必要とされる高度なものです。

こういったレクリエーションをすべて行える利用者の方で構成された施設・デイサービスは、最近ではほとんどないと言えます。

つまり、このように体をたくさん動かすレクリエーションばかりを行っている施設では、利用者のほとんどの方が満喫することができないというわけです。

まとめ

今回の記事で言いたい事は一つです。

『高齢者向けレクリエーションは簡単に』

これに尽きます。

確かに、複雑なルールや体を大きく動かすレクリエーションは見栄えもよく、参加できる方にとってはたいへん楽しめるものとなります。

ですが、数人しか楽しめないレクリエーションをメインに据えてしまっては、その他の大勢の高齢者の方たちはレクリエーションの時間を楽しむことはできません。

単純なルールでも、工夫や司会の方の腕次第ではいくらでも楽しいものへと変えていけます。

どうか、職員の方は皆が楽しめるレクリエーションを考えてください。

高齢者の方の情報網は、私たちが思う以上に広く強固なつながりを持っています。

そういった方たち全員が満足できるレクリエーションを提供してください。
それにより、評判の施設は向上し、結果として人気施設へとなっていくのです。

差別化を図るのは、本当に質の高いサービスを提供することで行っていけばいいのです。

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