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骨折などが原因で、ベッドから起き上がれなくなった状態を通称『寝たきり』といいます。
ですがこの名前、『ずっと寝ている人』と言っているみたいでいやですよね。

介護の現場などでも、少しづつ寝たきりという言葉を使わないようにはなってきていますが、まだまだこの言葉が広く使われています。

そこで今回は、寝たきりという言葉に代わる言葉を考えてみました。

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寝たきりとは

そもそも寝たきりとはどういった状態なのでしょうか?
一般的なイメージとしては、『ずっとベッドや布団から起きれずに寝ている人』が近いのではないでしょうか。

だいたいこれで正解なのですが、少し足りない部分もあります。
寝たきりという言葉を辞書で調べると、

病気や怪我などが原因で、寝ている状態が半年以上にわたり続いており、常時介護が必要な状態

という風に書いています。
つまり、骨折などで一カ月程度起き上がれない状態等は、寝たきり状態とは言えないのです。

寝たきりという言葉

皆さんは、寝たきりという言葉を聞いてどのような印象を思い浮かべるでしょうか?

少なくとも私は、この言葉に良い意味合いを見つけることはできません。
寝たきりという言葉を聞くと

ずっと寝ているだけの人

自分じゃ何もできない人

といったイメージがどうしても先行してしまいがちです。
ですが、実際にはそんなことはありません。

一人で起き上がることこそ困難ですが、人の手を借りることで椅子に座って生活することもできます。
介助さえあれば、寝た状態で生活を続ける必要はないのです。

また、近頃は目線の動きだけで打つことのできるパソコンなども存在します。
そのため意思表示どころか、パソコンを使った仕事だってこなすことができるのです。

寝たきり状態だからと言って、それが=何もできない人のように思われているのはおかしな話なのです。
しかし、言葉の響きというものは人のイメージに強い影響を与えます。

そのため、寝たきりという言葉に縛られてしまい、どうしてもその状態にある人に良い印象を持ちにくくなってしまっているのです。

もちろん、その人と付き合いを続ければ当然そんな言葉に惑わされない信頼関係も築くこともできるでしょう。
しかし、先入観にとらわれずに初対面を済ませるのは難しいと言わざるを得ません。

寝たきりという言葉自体が、その状態にある人を不利な状況に陥れてしまっているのです。

そこで今回は、そんな不利益をこうむってしまう『寝たきり』に代わる新たな言葉を考えることにしました。

寝たきりの言いかえ

それでは、実際にいくつか案を出してみます。
あえて一つ一つの言葉の説明文は少なめにしました。

説明で分かるのではなく、言葉の響きやニュアンスだけで明るい、前向きなイメージを持つような言葉を作っていきたいからです。
それでは、実際にいくつか私が考えた案を発表させてもらいます。

要介助状態

あくまで介助は必要ですが、それだけです。
後はほかの方と何一つ変わりません。

二人三脚

一人ではできないことも多いですが、ほかの方の力を借りれば話は別です。
周りの人の協力やサポートさえあれば、なんだってできます。

アイウート

イタリア語で、助けてという意味の言葉です。
誰かに助けを求めるのは恥ではなく、寧ろ勇気です。

寝ていることが多い人

寝たきりではありません。
あくまで寝ている事が多いだけです。

要支援

近いうち、要支援状態は廃止になります。
支援が必要という言葉自体は良い言葉なので、使わせてもらってもいいかと。

要援助

援助が必要です。
とはいえ、誰でも援助は必要なわけですが・・・

パーソナリティ

良くラジオのパーソナリティなどとして使われている言葉ですが、英語では個性という意味の単語です。
寝たきり?いいえ、ただそういった個性を持っているだけです。

寝てはる

寝てはる・・・意味的には同じ寝ている状態を示しているのに、こちらの方がずっと優しい感じに聞こえますね。
少しの言い換えで印象が全然変わることに驚きます。

こちらは、記事を読んでくださった方の意見を参考にさせてもらいました。
こういった意見を頂けたこと、高齢者の分野に興味を持ってくださった事、本当にうれしいです。ありがとうございます。

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言葉に惑わされないで

いかがだったでしょうか?
もしかしたら、

ふざけているのか!

寝たきりの人を馬鹿にするな!

と気を悪くしてしまったかもしれません。
ですが、私は思うのです。

様々な個性を持っている人達を、『寝たきり』というたった一つの、しかもいい意味に思えない言葉にくくるのはあまりにもひどいと。

おそらく、この記事一つで寝たきりという言葉は変わらないでしょう。
ですがそれでも、誰かが声を出さないとずっと寝たきりという言葉で多くの人が人く口にされてしまうのです。

もし自分が、大病をしてしまい人の支援なしには起き上がれなくなってしまった時のことを考えてみてください。
その時あなたが名前ではなく、

あの寝たきりの人

と言われたときのことも・・・

自分の名前は呼ばれず、『寝たきり』の一言でひとくくりにされてしまうのです。
自分の存在を無視されているような気になりませんか?

寝たきりの人ではありません。

名前もあります。
良いところもたくさんあります。
出来ることだってたくさんあります!

どうか、寝たきりという言葉にとらわれて、その方に間違った印象を持たないでください。

寝たきり

はあくまで状態を表す言葉にすぎません。
『風邪』や『骨折』と何ら変わらない言葉なのです。

言葉を変えられないにしても、せめてこの記事を見てくださった方だけは寝たきりの人、ではなくその人をその人として見てもらえたらと思います・・・

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