夏風邪をひいた男

毎年必ずと言っていいほど多くの方が悩まされるのが夏風邪。
でも、実際の所夏風邪ってどのような病気なんでしょうか?

言葉は知っているけれど、どういった病気なのかは意外と知られていない夏風邪。
今回は、夏風邪になる原因・治し方や症状についても詳しく見ていきます。

夏でも風邪をひく?

夏に体調を崩すとよく、

夏風邪をひいた

なんて言葉が出ますよね。
私もよく使うのであまり気にしていなかったのですが、最近になって一つ疑問が・・・

そもそも、夏風邪っていったいどんな病気なのでしょうか?

風邪というと一般的に思い浮かぶのはやはりです。
寒さで体調を崩し、そこから風邪をひいてしまうというのを想像しますよね。

しかし、夏は違います。
暑くて脱水にこそなれど、寒いなどと感じることは一切ありません。

そのため私たちは夏に風邪をひくなどとは思わずに、ほとんど意識さえしていません。
ですがこれが落とし穴なのです。

実は、私たちが考えているよりもずっと夏に風邪をひく人の数は多いとされています。

目立たないけれど実は油断ならない夏の大敵、それが夏風邪です。
特に高齢者の方達は夏風邪が脱水などと重なると体力を一気に消耗し、そのまま重篤な体調不良に陥ってしまうことも・・・

高齢者や子供など体力のあまりない人たちには、出来る限り健康に夏を過ごしてもらいたいものです。

どんな病気も、予防にはまずその病気について知ることから始める必要があります。
そこで今回は、この夏風邪について徹底的に調べていこうと思います。

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夏風邪の特徴

夏風邪とは、200種類以上いるといわれている風邪のウイルスの中でも特に暑さに強いウイルスに感染した際に呼ばれる病気の総称です。

ちなみに、暑いだけでなく湿度が高いほうがより繁殖しやすいらしく、最も夏風邪が猛威を振るうのは気温・湿度ともに高い5月~8月ごろです。

ウイルスごとの症状

それでは最初に、夏風邪の症状について簡単にお伝えしていきます。

『夏風邪』と言うだけあって、基本的には普通の風邪と大きくその症状は変わりません。

  • 止まらない咳
  • 鼻水
  • のどの痛み
  • 頭痛
  • 下痢

というように、基本的にその症状は通常の風邪とほとんど変わることはありません。

ただ、夏風邪全般を通して言えることは冬の風邪に比べると特にお腹にダメージがあるということです。
そういった意味では、夏風邪は腹痛や下痢、嘔吐といった胃腸のひく風邪と言っていいかもしれません。

ここからは、夏風邪の原因となる4つのウイルスについて説明していきます。

アデノウイルス

アデノウイルスの『アデノ』は、ノドという意味だそうです。
その名前の通り、このウイルスに感染した場合には

  • のどの痛み・不快感
  • 激しいせき込み
  • 発熱

というように、のどを中心とした症状が体に表れます。
また、夏風邪の特徴であるお腹へのダメージも。

上の症状にプラスして、下痢や、場合によっては胃腸炎を起こしてしまう人もいるそうです。

関連記事 ➡ もしかして急性胃腸炎!?急な腹痛に要注意

あまり聞き覚えのないアデノウイルスですが、実は非常によく見られるウイルスです。

ちなみに、子供が夏のプールから帰ってきた後にのどの痛みなどを訴えた場合にはかなりの確率でこのウイルスに感染しているそうです。

子供から大人まで幅広く感染するウイルスです。

エンテロウイルス

エンテロウイルスの『エンテロ』は『腸』を意味する単語です。
このウイルスは腸内でどんどん繁殖していきその数を増やしていく特徴を持っています。

症状は

  • 腹痛
  • 下痢
  • 発熱
  • のどの痛み・不快感

等で、やはり胃腸関係の症状が多く現れるようです。
さらにこれらの症状のほかにも、感染した人の体調などによっては皮膚の疱疹(水ぶくれが集まってできたもの)ができてしまうことも・・・

こうなると疱疹に服が少し触れるだけでもとても痛いので、もし体に症状が現れたらすぐに病院へ行き薬を処方してもらいましょう。

水泡をつぶしてしまっては、体に跡が一生残ってしまうかもしれません。
女性の方は特に注意してください。

コクサッキーウイルス

先ほど紹介したエンテロウイルスの亜種であるコクサッキーウイルス。
アメリカのニューヨーク州コクサッキーで最初に発見されたことからこの名が付きました。

症状は

  • のどの痛み・不快感
  • 高熱が出やすい
  • 口内炎

などがあげられます。
主に子供が感染する病気で、重症化すると髄膜炎や筋炎を引き起こす恐れもあります。

エコーウイルス

このエコーウイルスは、特に子供がかかりやすいウイルスと言われています。
ほとんどの大人は免疫が付いており、感染していても気づかない事が多いようです。

ただし、症状が出ないだけで感染はしているため、親から子供に感染してしまうことも・・・

このウイルスもエンテロウイルスやコサッキーウイルスと同様、腸内にて繁殖するウイルスです。
症状は

  • 腹痛
  • 下痢
  • 発熱
  • 悪寒
  • 吐き気・嘔吐

等となっています。
やはりお腹へのダメージによる症状が多く見受けられます。

高熱が出る、収まるを何度も繰り返すため体力を消耗しやすくその分治りも遅いという厄介なウイルスです。

名前の由来は、この病気を英語で正式に表記した際の

enteric cytopathogenic human orphan virus

の頭文字をとったECHO(エコー)がもとになっています。

夏風邪をひく原因は?

体の冷え

夏風邪の一番の原因・・・それは、

体の冷え

です!!
夏なのになんで!?と思う方もいるかもしれませんが、考えてみてください。

  • 効きすぎのクーラー
  • 汗をかいた状態で扇風機に当たる
  • 暑いからと言って冷たいシャワーを長時間使用する

等心辺りがあるのではないでしょうか?

特にエアコンによる冷えは夏の体調不良の多くを引き起こしています。
高齢者の方が夏に体調を壊す理由の多くはこのクーラーにあるといっても決して言い過ぎではないほどです。

中には、クーラーの温度を低くしすぎて「寒い」と言って長袖を着ている方まで・・・
ウソみたいですが、こういった方は日本全国いたるところにおられます。

夏バテ

もう一つの原因は、夏バテです。

  • 暑いから食欲がない
  • そうめんやジュースで食事を終えている

こういった食生活が続きがちです。
すると当然必要な栄養が体に入ってこないわけですから、体力や免疫力はどんどん低下していきます。

そこに先ほど紹介したようなウイルスが入り込んできて、感染。
夏風邪をひいてしまうというわけです。

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治し方

夏風邪の症状や原因、何よりその恐ろしさは伝えることができたと思います。
ではここからは、夏風邪の治し方についてです。

夏風邪治療は、大きく分けて3つのポイントがあります。
一つずつ見ていこうと思います。

水分摂取

夏場はどうしても汗をかきやすく、水分を体からどんどん放出してしまいがちです・・・
そのため夏バテの苦しさで気付きませんが、体は脱水症状になっていることが少なくありません。

ただでさえ体調が悪いときに脱水症状まで引き起こしている、これでは治るものも治りません。
しっかりと水分を摂取して体の回復に努めましょう。

水分補給にはスポーツドリンクがおすすめですが、冷蔵庫から冷えたのを出すのは要注意!!
お腹を冷やしてしまい、夏風邪の特徴ともいえる下痢や腹痛の症状を悪化させる恐れも・・・

適度な冷たさにするためにも、冷蔵庫から出して少し室温で放置しておくのがいいでしょう。
下痢や嘔吐が激しく自力での水分摂取が難しい場合には病院での点滴がおすすめです。

睡眠

夏は寝苦しく、どうしても睡眠があまりとれないこと人が多いようです。
何度も夜中に目を覚ますようでは、質の高い睡眠とは言えません。

睡眠不足は体力や抵抗力を低下させ、夏風邪や夏バテを引き起こします。

夜は28℃前後でクーラー設定+扇風機の組み合わせがおすすめです。
クーラーだけでは温度が低くなりすぎて冷えの原因になりかねません。

快適な睡眠環境を整え、質の高い睡眠時間の確保を目指しましょう。

栄養バランスのとれた食事

先ほど述べたように、夏場はついつい簡単に食べれてのど越しの良い物ばかりを口にしてしまいがちです。
ですがそういったものの多くは残念ながら十分な栄養を含んでいません。

夏風邪を治すため、また夏バテ解消のためにも栄養の取れる食事は必要不可欠です。
ただし、夏風邪で胃腸が弱っていると食べたくても食べられない時も・・・

そういった時は、卵がゆなんかがおすすめです。
胃腸に優しく、しかも高たんぱくな卵が入っていますので体の回復を助けてくれます。

あれば野菜をいれたみそ汁もつけましょう。
この二つだけで、夏ばてで弱った胃腸を元気にしてくれます!!

夏風邪に関するウワサ

ここで、夏風邪でよく聞く二つのウワサについても少し紹介しておこうかと思います。

夏風邪は馬鹿がひく?

これ、実は・・・大嘘です。

おそらく「バカは風邪をひかない」と言うくらいですので、「じゃあ夏の風邪くらいは馬鹿がひくんじゃないかな」と思った方が言い始めた噂でしょう。

そんなこと、あるはずないですね(;´・ω・)

夏風邪は長引くって本当?

これは本当です。
夏風邪が長引く、というよりも夏に風邪をひくから長引くというのがより正解に近いでしょう。

何度も言いましたが、夏は脱水や栄養バランスの悪い食事、クーラーなどの影響により体力は低下しがちです。
そのため、人間が本来持っている自己治癒能力というものが働かず、回復が遅れてしまうのです。

逆に言えば、しっかりと水分や食事をとり、クーラーなどで快適な生活を送ってさえいれば、夏風邪をひいたとしても重症化することはありません。

2016年度の夏風邪は・・・

最後に、2016年度の夏風邪情報についてです。

2016年の夏は、気温・降水量ともに平年並みかやや高いといわれています。
気温・湿度ともに高いということは、それだけ夏風邪を引き起こすウイルスにとっては過ごしやすい環境になってしまうということです。

逆に、人間は暑さに負けてしまい夏バテを引き起こしてしまう可能性が高いです。
2016年5月現在、すでに夏日を記録した地域も多く、今から猛暑を予感させる今年の夏です。

恐らく、気温や雨と同じく例年以上に夏風邪も猛威を振るうことが予感されます。
天候ばかりは私たちではどうすることもできません・・・

私たちにできるのは、猛暑が予想される今年の夏をいかに健康に乗り切るか考え、行動することだけです。

  • 栄養の取れた食事
  • 質の高い睡眠
  • こまめな水分補給

この3つを基本にして、

  • うがい
  • 手洗い

を忘れることなく行ってください。
これらをしっかり行いさえすれば夏風邪と言えど恐れる必要はなくなります。

2016年は、夏風邪をひかない楽しい夏を満喫しましょう!!

最後に、病気に関する情報をまとめた記事を載せておきます。
もっと色々な病気について詳しく知りたい!!という方は是非参考にしてみてください。

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