介護士の給与少ない

介護士の給与って、残念ながらいまだに低いですよね。
ですが、それを低いと嘆いているだけではいつまでたっても給与は上がりません。

今回は、給与を上げるために介護士たちができる行動について書いていこうと思います。

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仕事の専門性を高める

医師

看護師

同じ医療福祉系の職業です。
施設や病院で働いている介護士の方はこれらの職種の方と一緒に働く機会も多いのではないでしょうか?

ご存知のように、彼らの給与は介護士に比べるとはるかに高いです。
看護師の方と比べても平均で10万円ほど違いますし、医師の方とはもはや額が違いすぎて比較にすらなりません。

この給与の差を見て

なんでこんなに違うんだ!!

働くのが嫌になる・・・

と不平不満を言う方は多いです。
しかしその一方で、

なんでこんなに差があるのか?

と考える人は少ないのです。
私は、その違いは『専門性』にあると感じています。

介護の仕事も『介護福祉士』や『認知症ケア専門士』といった介護現場のいわば専門的な資格は複数存在しています。
しかし、です。

これらの仕事、実は本当の意味での専門性はないのです・・・

例えば、医師。
医師免許を持っているわけですが、彼らには専門性が確立されています。

看護師もです。
看護師資格を持っている彼らもまた、独自の専門性を有しているといえるでしょう。

その違いは明白です。
彼らにしかできない仕事、があるからです。

手術や病気の診断といった仕事は、医師にしか許されていません。
点滴を入れたり、手術の手伝いをするのは看護師の仕事です。

そう、医師も看護師も、自分たちにしかできない仕事の領域を確立しているのです。

その一方で、介護士はどうでしょうか?
介護の仕事は、介護士の仕事であることは間違いありません。

  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助

これらはすべて介護士の基本的な仕事であり、こういった仕事を確実にこなすことで私たちはプロの介護士と名乗ることができるわけです。

ですがこれらの仕事、介護士が最も得意な仕事ではあっても、介護士にしかできない仕事ではないのです。
病院では、看護師の方も同様に解除を行います。

最近では高齢者施設でも、看護師の方が介護士の方と一緒にケアを行うケースが増えているようです。
さらに言えば、介護の仕事は無資格の方でも行えます。

つまり、介護の仕事には大変な価値があるのは間違いないものの、同時に専門性という点ではどうしても疑問が残ってしまうのです。

この専門性の違いこそ、医師や看護師と、私たち介護士の給与の違いを作り出している原因だと考えています。

介護の専門性・重要性をアピールする

それでは、いったい私たち介護士はどうすればいいのでしょうか?
答えはとてもシンプルです。

専門性を認めさせればいいのです。

看護師の方たちが、初めから今のように専門性が確立されていたと思っている方も多いのですが、一昔前までは『医者のお手伝い』とみなされ、かなり低い地位にあった仕事といえます。

その時の看護師の仕事も、今と大差はありません。
ですが、当時の看護師は今の介護士よりもはるかにひどい環境と周りの評価だったそうです。

しかし、今ではしっかりとその専門性を発揮し、看護の専門家として思う存分その腕を振るい社会に貢献してくれています。
それは何故でしょうか?

答えは、アピールしたからです。

看護師の方たちは、自分たちの専門性を高めるために、知識をつけ、技術を身に着けました。
そして、その専門性をアピールすべく署名を集めるなどの行動に打って出たのです。

こうした地道なレベル上げと、活動が実を結び専門性を確立、そして現在に至るのです。
勿論、今でもその努力は止まったわけではありません。

少しネットで調べれば、看護技術に関する研修は後を絶たず、また大学を出た後の看護師の方でも論文を書き、投稿し、自らの能力を証明している時代です。

このような頑張りに裏付けされた高い技術や知識が看護師全員に共通してあるからこそ、看護師は看護師としての専門性を有することができるのです。

しかし、介護士はいまだその域に達しているとは言えません。
一部の方は熱心に給与を上げるための署名集めなどを行っています。

これらのアピールは、小さいようでかなり大きな影響力を後々持ってくるものです。
ですが、ほんのわずかな人たちの活動であり、大部分の方はこう言った活動に手を出したこともないでしょう。

それなら、技術の方はどうでしょうか。
介護にも、様々な技術が存在します。

  • スーパートランス(移乗の技術)
  • バリデーション(認知症の方とのコミュニケーション技術)
  • 古武術を利用した介護方法

こういった研修は全国で行われており、書籍も毎年のその数を増やしています。
しかし、です!!

多くの介護士の方は、自分からこのような研修に行ったことがないのではありませんか?
介護技術に関する本なんて手に取ったこともないのではありませんか?

会社の命令で研修に行くことはあっても、自費で介護の勉強をしようなんてありえない!!

このような声が聞こえてきそうです。
ですが、自分から進んで努力しない限りどんな能力も手に入ることはありません。

そして、こういった技術を介護士全員が身に着けることが、結果として専門性の確立につながっていくのです。

上にあげたすべての技術は、どれも本当に専門性および難易度の高いものです。
私はバリデーションと古武術を用いた介護技術は触りほどは習ったのですが、それだけでも自分の介護の技術が大きく向上したのがはっきりと自覚できました。

介助時の体の負担が減り、認知症の方たちの気持ちが少しわかるようになったのです。

勉強し、専門性を高めることは、介護士の給与を上げるだけでなく、私たちの仕事をより良いものにもしてくれるのです。

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文句を言う前にすべきこと

私は、何も全ての介護士の方に

勉強に行け!!

と言いたいわけではありません。
お金のために働いている方もいるでしょうし、介護に対してそこまでの情熱を持っていない方も多いでしょう。

休みの日は遊びたい、家族サービスしたい、という方もいるはずですし、それは何もおかしいことではありません。
自分の時間を、そして家族を大事にすることはとても大切です。

お金を稼ぐために介護業界で働くことを手段としてくれたのは、一介護士としてはむしろうれしいくらいです。

ですが、もし

介護士の地位を向上させたいのなら

給与をもっと上げてほしいのなら

文句を言うべきではないのです。
そんな時間があるならば、署名活動を行い、介護技術の本を一冊読んでみてください。

小さな努力です。
すぐには芽は出ません。

私自身、勉強を始めてから成果が自覚できるまで2年ほどかかりました。
ですが、重ねた努力は決して嘘はつきません。

頑張った分だけ、介護士としての力量が上がります。
専門職としての知識と技術が身についていきます。

もし、どの介護施設で働く介護士さんもこのように専門性にあふれ、知識と技術に満ちた方ばかりだったら・・・と想像してみてください。
もしあなたが社長や施設長なら、そんな人材を今のような安い給与で扱いますか?

・・・少なくとも、私ならしません。
何故なら、そのような優秀な人材なら、たとえ手厚い給与を支払ってもそれに見合うだけのリターンが期待できるからです。

介護事業の拡大、自施設の評判アップ・・・
いくらでもメリットは存在します。

介護士の方の多くは、あまりの給与の低さについつい

給与を上げろ!!

待遇改善!!

と己の利益についてばかり声を荒げて叫んでしまいがちです。
ですが、これは交渉で最もしてはいけないことです。

交渉の基本は、win-winです。
つまり、相手も自分も得をする、です。

相手、つまりお金を払ってくれる施設や国に得をしてもらうにはまず自分たちが有能であることをアピールしなければいけません。
そのうえで、期待以上の能力を秘めていることを認めてもらう必要があるのです。

めんどくさいかもしれません。
ここまでして、給与を上げたくはないかもしれません。

ですがもし、あなたが介護士としての今の自分に納得できず不満を抱いているならば、今日紹介したことを始めてみてください。
小さな一歩かもしれませんが、その一歩が介護士全体の待遇改善・スキルアップにつながっていくのです。

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