-shared-img-thumb-PAK86_mewokosurinagara20141123140752_TP_V

介護施設で必ず行う業務の一つ、夜勤。
そして、夜勤では仮眠を取るのが通例ですが、忙しくて睡眠時間を取れなかったり、そもそもその時間をほかの作業に回してしまう介護職員も多いのだとか・・・

今回は、介護現場での夜勤の重要性についてお話ししたいと思います。

スポンサーリンク

何故夜勤業務に仮眠があるか

突然ですが、何故夜勤を行う仕事では仮眠時間が設けられているか、その理由をご存知でしょうか?

実は、夜勤中の仮眠時間の確保は、法律では定められていません。
つまり、極端な話夜勤業務の際に一切仮眠時間を設けていなくても法律上は許されるのです。

とはいえ、8時間を超える勤務時間になる場合には、少なくとも休憩時間一時間を付与することが労働基準法にて決められています。

夜勤は大抵10時間or16時間の業務です。
そのため、確実に8時間労働は超えており、休憩時間の確保は必須となります。

休憩時間の延長として、結果的に平均約2時間の睡眠時間が、夜勤業務の人には設けられているのです。
ですので、もし仮に夜勤中にトラブルがあり、仮眠が取れなかったとしても

労働基準法違反だ!!

等と訴えるようなことはできないのです・・・

ただし、まったく休憩時間を取ることのできない=1時間の休憩時間を確保できない場合には、超過勤務として残業代を請求することも可能です。

仮眠の重要性について

それでは、いよいよ夜勤における仮眠の重要性についてです。

もちろん、ほかの夜勤業務においても仮眠をとることは非常に重要ですが、介護施設においてはほかのどの業務よりも仮眠の重要性が増してきます。

何故なら、介護士の仕事は、高齢者の命を預かる仕事だからです。
これは看護業務にも言えることですが、私たち介護士が接するのは多くの場合高齢者の方です。

その中には、100歳を超える高齢の方や、ターミナル期の方もいるわけです。
そういった方の介護をしている以上、万が一の時には迅速かつ適切な対応が求められるというわけです。

そして、その迅速かつ適切な行動を行うために必ず取っておく必要があるものこそが『仮眠』というわけです。

仮眠にはいくつかの大事な効果がありますので、一つずつ順を追って説明していきたいと思います。

脳の疲労回復

脳は、睡眠によって脳内に溜まった疲労物質を取り除きます。
簡単に言えば、睡眠をとることでのみ脳はその疲労から回復することができるのです。

そのため、眠らないという行為は脳にとって疲労がたまり続けている状態であり、非常に危険です。

そのように睡眠不足状態の脳では、介護の仕事に必要不可欠な

  • 判断力
  • 記憶力
  • 集中力

等がすべて著しく衰えてしまうのです。

重度の睡眠不足の人の脳は、お酒を何杯も飲んだ人の脳と同じ状態になっているという研究報告もなされています。
脳にとって睡眠不足は大敵なのです。

ですが、仮眠をとることで、脳の疲労はかなり回復されます。

ベッドに横になり、眠りに入るまでの時間+仮眠後、片づけをして業務に戻るまでの時間が約30分だともいわれています。
つまり、大体2時間の仮眠時間のうち、約1時間半は眠ることができるというわけです。

この90分間の睡眠は実に大きいもので、脳のたまった疲労の大部分は抜けるとまで言われています。
仮眠をとることで、私たち夜勤者は限りなくベストパフォーマンスに近い状態を維持して仕事を行えるというわけです。

肉体の疲労回復

睡眠には、当然肉体そのものの疲労を取り除く効果もあります。

体の疲れは、仕事にも影響してきます。
普段は気にならないようなことにまでイライラしたり、そもそも夜勤を行うこと自体が体力的にも辛く感じます。

しかし、こちらも脳の疲労と同様に、仮眠をとることで、体に溜まった疲労を取り除き、より少ない体への負担で夜勤業務に臨むことができます。

夜勤中眠気を感じた時は、体が睡眠を欲しているタイミングなのです。
しごとをしっかりとこなすためにも、何より自分自身の心身の健康のためにも、無理をせず確実に仮眠をとってあげましょう。

スポンサーリンク

ストレス解消

睡眠には、ストレスを減少させる効果があることも実証されています。
そして、その効果は仮眠でも充分に発揮されます。

ストレスが溜まると、私たちは自分が思っている以上にイライラしたり怒りっぽくなってしまいます。
そして、そのイライラは、介護や声かけにどうしても影響を及ぼしてしまいます。

睡眠不足の状態は、ほかに原因がなくとも、それだけで私たちの脳をイライラさせてしまいます。
これを読んでいるあなたも眠たいときに、ついつい不安なら気にしないようなことで起こった経験があるのではないでしょうか?

それほど、睡眠とストレスは密接な関係にあるのです。

施設を利用している方が安全に、そして快適に毎日を過ごすために私たち介護士は夜勤をしているのです。
その私たちが、睡眠部族のせいで高齢者の方に迷惑をかけているようでは、介護士失格です。

しっかりと仮眠を取り、ストレスを取り除いてください。
高齢者の方に対していつも通りのメンタル状態で接していきましょう。

何のための仮眠か

いかがだったでしょうか?
仮眠と一口に言っても、このように様々な効果があるのです。

私たちはついつい

2時間程度なら寝なくても平気だろう

なんて思ってしまいがちですが、その2時間は私たちが思うよりもはるかに私たちの心身に良い影響を与えてくれます。

そして、心身ともに良い状態の時にこそ、私たちは介護のプロとして、素晴らしいケアを高齢者の方たちに提供することができるのです!

介護士の方は、どうか仮眠の重要性を見誤ることなく、しっかりと睡眠時間を確保し、より質の高い介護を提供してもらえればと思います。

関連記事

⇒ 現役介護士の私が思うことをまとめた記事です

⇒ 介護に疲れた時には、この言葉を見てください

⇒ 私たち介護士が知らないうちに犯している大きな過ちとは!?

スポンサーリンク