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介護=辛い?

介護士をしていると言うと、多くの方が

「大変な仕事だね」

と声をかけてくれます。

それが私のことを想ってくれての言葉であることは理解できるのですが、私は何故大変だと思うのかが不思議でなりません。

私は別に「介護がつらくてたまらないんです」等と言っているわけではありません。

にもかかわらず、かけられる言葉は

「給料安いのに大変ね」

「あんな仕事きついばっかりでしょう?」

等といった否定的な言葉ばかりで、中には

「なんで大学まで出たのにそんな仕事選んだの?」

等と言われる方もいます。

本当に、一人として「今の仕事は楽しい?」と聞いてくる方はいません。

皆さん、自分の中の【介護=辛い】という考え方に従って私に声をかけているのです。

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介護は楽しい

ですが、私はそうは思いません。

何故なら、私にとって介護は楽しいものだからです。

仕事に慣れないうちは確かにきついときもありましたし、葛藤もありました。

ですが、今は毎日の出勤が楽しみですし、職場で高齢者の方と触れ合う日々に充実感を覚えています。

毎日の高齢者の方とのコミュニケーションも、自分よりはるかに人生の達人である方と過ごす時間も、とても意義があると感じているし、知識と経験に富んだ高齢者の方との会話はそれだけで楽しいものです。

食事介助や入浴、排せつ介助などを通してその方の人生の最後のステージにわずかでも関わる事に誇りこそ感じることはあっても、「嫌だ・辛い」等といった負の感情は感じることはありません。

介護を通して得るもの

私は、介護という仕事を通して本当にたくさんのものを得たと思っています。

介護士として働いてからの5年間は、何物にも代えられない宝物だと思っています。

そのいくつかを説明していこうと思います。

笑顔

一番は、【笑顔】、やはりこれにつきます。

高齢者、特に認知症の方の笑顔は本当に純粋できれいなものです。

何の濁りのない、ただ純粋に喜んでいる笑顔は、見ているこっちも思わず笑顔になってしまうほどきれいです。

私たちは、相手との会話などではつい心のどこかで、相手の気持ちや世間体などを考えてしまうこともあります。

愛想笑いだって日常茶飯事ではないでしょうか?

ですが、認知症の方たちは、ストレートに感情を出してくれます。

腹の立つことがあれば全力で怒り、嬉しければ全力で楽しむ、笑顔も見せるおなかから声を出して笑ってくれます。

私たちが、周りの目を気にしてできないことを、自然に、そして当たり前にこなしているのです。

日々の生活を共に過ごしていく中で、この笑顔を引き出すためになら「よし、頑張ろう!」といくらでも思えるのです。

コミュニケーションスキル

高齢の方や認知症の方とコミュニケーションを取ろうと思うと、同世代の人に話すように話していては当然伝わらない部分が出てきます。

「声の大きさはこれでいいか」、「もう少しゆっくり話すべきか」といった話し方から、「わかりやすく伝えるにはどうしたらいいか」、「この言葉を簡単にかみ砕くとどういえば伝わるだろうか」などの話の内容にまで気を配る必要があります。

慣れないうちは本当に難しく、コミュニケーションどころか会話すらおぼつきませんでした。

しかし、日々生活していく中で利用者の方の姿を見ているうちに、話をしているうちに段々と自然とこれらのことができるようになります。

すると、不思議なことに一般の生活でもコミュニケーションがとりやすくなっていることにふと気づくのです。

話し方や態度、声質や話の内容等、日常生活でも気を配れるようになるのです。

仕事を通じて、日常生活においても最も大切なスキルを身に着けることができるのです。

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自分の器の小ささ

高齢者の方は、とにかく器が大きいです

会話一つとっても、こちらへの気遣いがにじみ出ているとともに、その語彙や言葉遣いにはいつも感心させられっぱなしです。

また、生活全般に関する知識も非常に豊富で、女性の利用者の方に家事などで困っていることを尋ねればまず間違えなく答えが返ってきます。

皆さん、口をそろえて「昔はこれを必死に勉強したから」、と言います。

男性の話を聞くと、その仕事に対するこだわりや知識の豊富さに驚かされます。

特に、80代、90代の方になると戦後の一番厳しかった時代を支えてきた方たちですので、ひときわその器の大きさと、仕事への情熱が大きなものになります。

「どんな仕事であっても、一生懸命にな」

よく言われる言葉ですが、この方たちに言われる以上に身に染みた事は、私はいまだかつて経験したことがありません。

この方たちのおかげで、どんなに仕事を覚えても慢心せず努力を続けて行けていると思います。

まずは自分の目で確認してください

介護=辛いというのは、結局のところおその情報元はメディアによるものです。

テレビで声高に叫ばれている

  • 介護はつらい
  • 給料は安い
  • 体を壊す
  • 働き手がいない

等の情報が、視聴者に刷り込まれていくうちに実際の高齢者の方との交流経験がほとんどない方や介護未経験の方でも【介護=辛い】の式が頭でできてしまうのです。

どうか、結論を急がず、一度高齢者施設に顔を出してみてください。

そして、介護現場で働くスタッフの顔を見てください。

本当に辛い出来事しかない職場なら、スタッフの顔はきっと曇っていたり、笑顔一つ見られないものでしょう。

ですが少なくとも私の施設のスタッフは、そのほとんどが目を輝かせ、毎日笑顔で仕事をこなしています

認知症の方とのコミュニケーションも、まるで家族との会話を楽しむかのように行っています。

上にあげたメディアの情報はある意味で真実です。

給与はお世辞にも高いと言えず、技術を学べなければ体はすぐ壊すでしょうし、働き手がなかなかいないのも本当です。

ですが、それはほんの一面に過ぎないのです。

介護の現場には、今回書いたように楽しいこともたくさんあります。

この仕事だけでしか味わえないものもたくさんありますし、この仕事でよかったと毎日のように思えるような充実した日々を送れてもいます。

メディアの情報がすべてなのか、それとも楽しさもあるのか、あるいは楽しいことのほうがはるかに多いのか…

それを判断するのは、皆さんの目で確認してからでもいいのではないでしょうか?

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