従来の意味や使い方について紹介していきます。また、従来と似たような言葉である【従前】【以前】との違いを明確にし、使い分けを知ってもらうとともに、従来の使い方を例文でしっかり学んでもらうべく解説していきます!

従来の意味、もしかして間違って使っていませんか?

あなたが普段使っている従来・・・本当に正しく使えていますでしょうか。

 

「わが社の従来の製品について・・・」

 

なんていう企業の社員さんの言葉を聞いたことがあります。
最近聞いていて、ふと思ったことがあります。

それは・・・

 

「え?従来っていつからいつまでの事なんだっけ?」

 

ということです。

商品の説明などを受けているときに

 

「で、従来ってどれくらいまでのことを指しているの?」

 

と、聞いてみたい衝動にかられますが・・・説明している人がかわいそうな結果になってしまいそうなので、私は聞くのをやめています(^^;)

ですが、もし的確に答えてくれたとしたら・・・?
それはそれで、聞いてしまった手前、その時点で買うことが確定になりますよね(ーー;)

 

という訳で、やっぱり聞けないというわけです(笑)

 

気になったものはやっぱり調べるしかありません。
そこで今回は、従来の意味やその期間を詳しく調べてみました!

 

記事は下に続きます。

従来の意味や読み方について

それでは早速紹介していきます。
今回は、従来の意味についてです。

 

よく目にする従来という言葉。
その読み方は

 

「じゅうらい」

 

となっています(^^)

これなら、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

意味は

 

 

と、ありました。
つまり、過去から今この瞬間までを指し示す言葉というわけです。

1年前までしか使ってはいけない!
などの縛りはないため、今より前に出した商品などに対しては、基本的に全て従来を使っているようですね。

 

この従来、使ってみると分かるのですが、

 

「これまでの弊社のやり方ですと・・・」

 

という出だしよりも

 

「従来の弊社のやり方ですと・・・」

 

と言った方が、なんとなく知的に思えますね。。
こっちのほうが、腕利きのセールスマンと言った感じです(笑)

 

また、

 

「以前から今まで通りにこの方法で試していきましょう」

 

よりも

 

「従来通りの方法で試していきましょう」

 

の方が、スッキリと伝わりやすいです。
このことからも分かるように、従来という言葉は

 

長い言葉や稚拙な言い回しを簡潔に伝えることができる

 

という特性を持った、とっても便利な言葉なのです。

英語で言う【従来】とは?

英語で使う【従来】とはどんな単語にあたるのでしょうか。
それは

 

Coventional

 

という単語です。

使い方は

 

  • 従来の方式→Conventional manner
    Mannerとはマナー(方法)という意味でテーブルマナーなどでなじみがある英語ですよね。

 

  • 従来の視野→Conventional view
    Viewとはビュー(視界、視野)という意味で、こちらもオーシャンビューなどでなじみがあります。

 

となっていました。
ついでに、面白い英単語豆知識を見つけましたので合わせて紹介しておきますね(^^)

 

Connentionalに近い言葉でconventという言葉があります。
実はこのconvent、【修道院の女性】という意味なのです。

そしてconventionalの大きな意味には

 

  • 【伝統】
  • 【慣習】

 

という意味合いが強いのですが、もともとはconventが修道院の女性を表すことから、【従来】という表現も

 

【女性らしい言葉、丁寧な言葉】

 

というニュアンスがあるのでは?
と推理されます。

 

次に、面白い説を見つけました。
【従来の通り】という使い方を英語でするときは

 

As of old

 

直訳で「古くからの通り」という意味合い、つまり【従来の通り】と訳します。

ここで以前から今まで、という従来の言葉の意味には

 

 

ではなくて、とても深い期間が隠されているということが分かります。

 

漢字で【従来】を紐解く

ここで、漢字の成り立ちから従来について紐解いていこうと思います。

従来は書いて字のごとく

 

【来ることに従う】

 

と書きます。
来ることに従うということは、流れに身を任せるという感じでしょうか?

ちょっと変な気がしたので、従うの意味を調べてみたところ・・・その疑問はすぐに解決しました(^^)

 

  1. あとについていく
  2. 中心的なものに対する付属的な位置
  3. ある時を起点として、それから

 

従来の意味の【従う】は3に当てはまります。

 

続いて【来】の漢字です。
調べたところ、以下の2つの活用方法がありました。

 

  • 来る(くる)
  • 来る(きたる)

 

こちらの意味は、

 

  1. こちらに近づく
  2. 現在の次に現れる

 

という意味になります。
つまり、従来の本質は【来るもの】に【従う】ということなんですね。

従前との違いは?

さて、似たような言葉である従来と従前の違いは、一体どこにあるのでしょうか?

この従前という言葉。
あまり耳慣れない言葉ですし、ちょっと堅い印象も受けますね。

従前の意味を辞書にて調べてみた所、

 

 

と、ありました。

【以前】という意味が従来と共通していますね。

 

・・・しかし、従来と従前。
この二つの言葉は似ているようで実は大きな【違い】があります!

それは、従前の意味が

 

【今よりも前】

 

という意味が強いことにあります。
従来が【以前から今現在】までという意味に比べ、従前は【昔から今を含まない前】までの時を表すことにあります。

 

小さいようですが、かなり大きな違いと言えますね。

 

以前とはここが違う!

従来にも従前にも共通する【以前】という言葉ですが、従来と以前の違いとは何でしょうか?
以前の意味も辞書にて調べてみました。

 

  • 基準となる時点や帰還を含んで、それより前
  • 現在より(かなり)前。昔
    (明鏡国語辞典参照)

 

と、このように書かれていました。

 

現在よりも前、という箇所に【現在が入っているかどうか】が2つの言葉の違いを表す鍵となりそうです。

 

10以上20以下という言葉の意味だとその範囲に10と20は入りますよね。

しかし、10以上20未満だと10から19という範囲になります。
未満には、20が入らないためです。

 

このことも考えてみると、【以前】にもその範囲があてはまることが分かってきます。
2018年6月1日以前と言われると

 

 

6月1日も含んで、それよりも前

 

 

という意味なのです。
つまり、以前は従来と同じく【現在】も含んでからの前、という意味なんですね。

 

二つの言葉に、現在までを含むという共通点があることは分かりました。
では、この二つの言葉の意味の違いはなんなのでしょうか?

その説明はとても細かくなるのですが、従来は

 

  • これまで
  • いままで

 

という縛りがあるのに対し、以前は【現在より前】と、着眼している【時】が違うのです。

 

従来はこれまで、いままでと言った具合に、【今の時】に重きをおいて表現します。
しかし、以前は現在より前、という【前の時】に重きを置いているのです。

 

今を見るか、過去を見るか・・・
あなたがどちらに重点を置いて相手に内容を伝えたいかによって、従来と以前をうまく使い分けていってくださいね(^^)

従来の意味を例文で解説

では、ここからは従来の使い方を例文で見ていきます。
色々なシーンで役立つかと思うので、ぜひぜひ何かの参考にしていってくださいね(^^)

 

従来の幼児教育は、無償化に伴い大きく変化するだろう

 

幼児教育や保育については、現在無償化の計画が前進しています。
これが実現すれば、昨今の幼児教育・保育の概念は大きく変わることになるでしょう。

 

今まで幼稚園や保育園にかかっていた費用も、別の費用に回せて家計が助かりそうですね。
貧乏介護士な私も、子供の将来がとっても安心となりました(*´ω`*)

 

契約の更新は、従来通りでお願いします

 

この一文は、

 

「前回の方法と同じように更新してくださいね」

 

という意味になります。
しかし、従来を使った方が分かりやすいですし、スッキリとした言い回しになりますね。

相手により簡潔明瞭に伝える際、従来という言葉が役に立つといえますね(^^)

 

新しい顧客の幅を広げるには、従来型の宣伝ではダメだ!

 

これは、私の働く介護施設にも言ってあげたい内容です(笑)

確かにいつまでも昔ながらの宣伝では、新規のお客さんを掴むのは難しいですよね。
時代が変わっていく中で、紙媒体の広告が当たり前だったものが、

 

  • ネット広告
  • SNSの活用

 

等、様々なものへと変化してきています。
変化していく時代の中で、

 

昔ながらの宣伝

いままでと同じ宣伝

 

といった、言葉だけが変化していない言い方はおかしいですよね(ーー;)
ここは【従来型の】という表現を活用し、ビジネスシーンに適用した言葉を使っていきましょう!

 

従来通りのあなたが好きです!

今回は従来の意味や使い方、また以前や従前と言った言葉との違いについて解説していきました。

何気なくいろいろなシーンで使っていた言葉ですが、従前、以前という似た言葉との比較も深堀りして考えると面白いですね(^^)

 

「以前からあなたが好きでした」

 

と異性から告白され、付き合っていく。
そして月日が経った後、

 

「従来通りあなたが好きですよ」

 

と言われる関係を維持出来たら素敵ですね(*´ω`*)
・・・たまには、ロマンチックな言葉で締めようと思い書きました(笑)

 

言葉の意味関連記事はこちら

➡ ハニートラップの意味や使い方とは?語源や類語・反対語、対処対策を紹介!

➡ 虚しい気持ちの意味や読み方、寂しいとの違いとは?例文で使い方も紹介!

➡ 馬子にも衣装の正しい意味と読み方・発音とは?使い方や類語を例文で紹介!

➡ 切実の意味とは?語源や類語・対義語に顔文字も紹介!使い方は例文で解説!

➡ 理不尽の意味と使い方とは!例文を用いて簡単わかりやすく解説します!

➡ 干渉の意味はぶつかる!?使い方や類語・対義語について調べてみた!

➡ 謙虚の意味や反対・対義語を広辞苑で調査!例文で見る簡単な使い方とは?