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高齢者の方に多いのが医者嫌い。
しかし、病気などで最も病院に行く可能性が高いのもまた高齢者の方です。

がんをはじめとして、少しでも早く医療機関を訪れることが、高齢者の方の健康に大きく作用するのは間違いありません。

今回は、医者嫌いの方に病院に行ってもらうための13の方法と医者嫌いの理由10個をお伝えします。

医者嫌いな高齢者

ワシは医者に等死んでも行かん!!

ドラマでよく聞きそうなこのセリフですが、実際こういった高齢者の方は大勢います。

何があっても病院はいかない

今まで病院に一度も言ったことがないんだ。今回もほっとけば治る

私も介護士として多くの高齢者にかかわっていく中で、このような言葉を何度も耳にしました。
ですが、高齢者の方にとって病院に行くことはとても重要です。

病気の発見はもちろん、健康維持や認知症の早期発見、体調管理に服薬管理・・・
と病院の役割は上げていけばきりがありません。

高齢者の方にとって、病院に行く・行かないかは、そのまま今後の生活の質に大きく作用するものなのです。

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医者嫌いの理由10個

高齢者の方に、実際になぜそこまで医者に行きたくないのか聞いてみました。
すると、そこには様々な理由がありました。

高齢者の方が、何故あそこまで医者や病院が嫌いなのか・・・
これを見れば、少しはその気持ちが理解してもらえるかと思います。

病院なんてめんどくさい

これは言葉の通り、病院に行くこと自体が面倒だという方の意見です。
本当に出不精の方と、病院に行かずにずっと生きてきた方に多い傾向にあります

病気を知りたくない

病院に行ったら自分が何か病気を持っているのがはっきりしてしまうから、行きたくないという意見です。

明らかに病気がある場合でも、

行かなければ分からない

自分は病気じゃない!

と思い込もうとしているようです。

年より扱いするな

家族が心配して病院に言ったらどうか、と勧めるのが気に食わないという意見も多いようです。

まだ若いんだ!病院なんて行く必要がない!!

と考える、気持ちの若い人に多いようです。

医者が嫌い

偉そうに上から目線でしゃべるから嫌いだ

難しい言葉を並べるから、行ってもどうせ話が分からない

等の意見がでました。
医者自体が本当に嫌いだという意見です。

一昔前のいわゆる『お医者様』イメージ=偉そう・賢ぶっている印象

が抜けない高齢者の方が、今でも大勢いるようです。

病院が嫌い

あんな病人ばっかりのところに行くとこっちまで病気になりそうだ!

と考える人もいました。

確かに、病院は病人がいくところですから、言っていることは正しいですね。
ただ、この言葉を言う人は、実際には病院が嫌いというわけではなく、それを理由に病院に行くことを拒否している場合が多いです。

病院までの行く手段がない

高齢者の方は、車などを持っておらず移動手段がない方も大勢います。
しかし、年金暮らしでは病院に行くためだけにタクシー代を毎回払うのはきついところ。

初めから病院に行くことを断念している方は、意外と多いようです。

私は病気じゃない

そもそも自分は病気だと認めない方もいます。

病気じゃないのに、どうして病院に行く必要があるんだ!

と怒り散らし、病院への受診を拒否します。
このタイプの人は

  • 自覚症状がないため、本当に病気だと思っていない
  • 自分に病気の自覚があるが、それを認めたくないので病気じゃないと言い張っている

の2つに分かれるようです。

医者なんて必要ない

昔から医者いらずだった人に多いのがこのタイプ。

若いころから病気は寝て治していたんだから、この年になったからと言って病院に通う気はない!
という人です。

昔は病院自体が近くになかった高齢者の方も多く、本当にこれで直していたわけですから、その気持ちもわかりますよね。

世間体を気にする

この傾向は、働いていた時に地位の高い仕事についていた人ほど良く見られます。

こんな姿を誰かに見られたくない

病気がばれて、うわさを流されたらどうしよう

こういった考えが頭に浮かんでしまい、身動きが取れなくなってしまうようです。

家族に迷惑をかけたくない

病気の症状によっては、自分一人では病院受診できない場合もありますよね。
その場合、身近な家族の手を借りての受診が一番に思い浮かぶ訳ですが、

子供たちも忙しいのに、私の面倒を見させるのは申し訳ない

と思い、医者嫌いを理由に病院への受診を拒否します。
医者嫌いは建前で、家族への愛情の表れともいえます。

と、このような回答が返ってきました。
単なる医者嫌い・病院嫌いと言っても、色々な理由があるみたいです。

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医者嫌いの高齢者を病院に連れていく13の方法

それでは、いよいよ今の高齢者の方も意見を踏まえて、医者嫌いの高齢者の方を病院に連れていくための方法をお伝えしていこうと思います。

実際に現場で高齢者の方に接していく中で学んだことを中心にお伝えしていこうと思います。
全部がそのまま当てはまるとは思いませんが、少しでもお役に立てれば光栄です。

医者嫌いの原因を探る

まずは、何故その人が医者や病院をそこまで嫌っているのかの原因を探りましょう。
上にもあげましたが、医者嫌いの理由は本当に様々です。

特に、高齢者の方は何十年も同じ思いを抱えて生きて生きた方も多く、そういった意味では筋金入りの医者嫌いと言えます。

どんな問題も、原因や理由がわからなければ手のつけようがありません。
まずはじっくりと話を聞き、医者嫌いの原因を探りましょう。

メリットを説明する

医者嫌いに、特に大きな理由がない方もいると思います。

そういった場合には、まず一番に医者に行くメリットを分かりやすく説明しましょう。

  • 病気が早く見つかる
  • 適切な治療法がわかる
  • あなたにぴったりの薬がもらえる

等の情報を出来る限り分かりやすく、その人に合った形で教えてあげてください。
そうすれば、

そこまで言うなら・・・言ってみようかな?

となるわけです。
「あなたが言うから、仕方なくだよ?」

という自分への理由を作ってあげることも意外と重要です。

行かない事で起きるデメリットを伝える

逆に病院に行かないとどうなるのかを伝えるのも効果的です。

病気が気付かないうちに進行しているかも・・・

認知症って、早く見つければ進行を食い止められるのにな・・・

病院に行けば、これらの問題が起こることもないのにというのを伝えるわけです。
これだけでは、

余計なお世話だ!!

と相手を怒らせてしまうかもしれないので、メリットと一緒にお伝えしてもらえたらと思います。

医者に来てもらう

出不精な人には、医者に来てもらえばいいのです。

医者がわざわざ自分のために来てくれるというのは、患者の立場からしたら悪い気持ちではありません。

事情を説明すれば往診は可能です。
対象が悪くて家を出れない方も多いので、この方法はぜひ使用していただけたらと思います。

家族に応援を頼む

介護士や友人の声には耳を傾けなくても、家族の声には納得してくれるケースも多いです。

妻や夫、子供たち、孫たちの声には従ってくれる高齢者の方を大勢見てきました。
電話でも効果的ですが、近くにご家族がいる場合には一度顔を見せがてら来てもらうのが一番効果的です。

友人に協力を求める

逆に、家族の声には意地になって耳を傾けない人もいます。
そういった場合には、飲み友達・将棋仲間、所属しているクラブのメンバー等に声をかけてみてください。

高齢者の方は、友情を大変大切にしています。

あんたに言われたら、断れないな・・・

と言って、病院に向かってくれることも少なくありません。

少し大げさに話をする

この程度の病気、ほっとけば治るだろう

こう思っている人には、病気のことを少し大げさに説明してみてください。
とはいえ、うそを言うのではなく、あくまで今後どうなるのについてです。

化膿して、腐るなんてこともあるかも。

内臓かどこかに異変が起きているのかもよ?

ついつい軽く見ている方も多いのですが、この説明を聞くと

おどかすなよ・・・分かった、病院に行けばいいんだろ?

といって受診してくれる場合があります。

お願いする・下手に出る

情に厚く、気持ちを大事にする高齢者の方たちです。

こちらから

お願い!あなたの体が心配なんです!

今回だけ、私のためだと思って病院に顔を出して!

といえば、

仕方ない、あんたのためだからな

といって、『あなたのため』に病院に行ってくれます。

一緒に病院へ行く

一人ではいかない方も、一緒についていけば案外スムーズにいってくれます。

じゃあ、一緒に行きましょう

といえば、簡単に納得してくれることも多いです。

不安を解消する

医者嫌いの中には、病気以外のことを不安に思っている方もいます。

お金が足りないんだ

入院になった時、相部屋で生活できるか不安だ

等の不安があります。

お金は、病院窓口にて相談すれば、担当の方(メディカル・ソーシャル・ワーカーという相談専門の方)が丁寧に教えてくれます。

最近の病院では個室を用意しているところも少なくありませんし、簡単な手術なら日帰りの可能です。
一度病院にて説明を受け、不安を解消してあげてください。

会話の勢いでそのまま受診

どんなに医者嫌いの方でも、会話の流れの中で、ついつい

病院もいかないといけないな~

と口にすることも。
そういったセリフを聞き逃さず、

じゃあ、さっそく今から行きましょう!

と誘ってください。
この方法はとにかく会話の流れからの勢いのままに病院に連れていくことが大事です。

じゃあ、今度行こう

では、その今度はいつまでたってもやってきません。
出来る限り迅速に行動し、病院へ一緒に訪れましょう。

日を改める

行かない!

と言われたら、

分かりました

と素直に引き下がるのも大事です。
言いすぎるとますます意地を張ってしまい、ますます医者嫌いが加速してしまいます。

それならば、少し悲しそうな表情をしつつ、こちらが折れてみてください。
特に家族や友人などの近しい方がこれをやると効果的なようです。

高齢者の方も医者が嫌いなだけで、自分を心配してくれる方まで嫌いなわけではありません。

なんだか悪いことしちゃったな・・・
今度同じ話になったら、一度くらい病院に行ってもいいかな?

と考えてくれます。

少しでも早く受診してもらいたい!と焦る気持ちはもちろんですが、ここは一度冷静になって引き下がることも立派な作戦です。

時には強引に

かなり症状が悪いのに、

でも嫌がっているのに無理やりは・・・

というのは必ずしも優しさではありません。
時には、どんなに嫌われる結果になっても、病院に連れていくことこそが真の優しさです。

相手のことを本当に思うなら、話しで説得する時期か、とにかく医者に診てもらうべきかを判断して行動に移す必要があるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、医者嫌いの方を病院に連れていくための13の方法と、何故医者嫌いなのかの理由10個について書いてみました。

今日お伝えしたのは、介護のプロとして高齢者の方と接していき、その中で学んだ知識の数々です。

私たちがそうであるように、高齢者の方も当然嫌いなものにはそれなりの理由があります。
それを理解しようとせずに、とにかく病院息を押し付けては、決して納得はしないでしょう。

まずは相手の医者嫌いの理由を理解し、そのうえで今回紹介したような方法を試してもらえればなと思います。

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