インシデントの意味、そしてアクシデントとの違い、医療・介護従事者なら絶対に知っておきましょう!

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日常会話で使われることがあまりない、インシデント。
しかし医療、介護現場では、かなりの頻度で登場する言葉です。

 

春が過ぎる頃には、新人研修も終わり、介護現場に新人さんたちが本格的に入ってきます。
新人さんならではのフレッシュな考え方や視点は、私達長年介護に携わっている人間が見落としている部分を気づかせてくれるものです。

 

ですが、まだまだ知識が足りないのは明白で、特に専門用語についてはひとつずつ詳しく教えていく必要があります。

 

その中でも知らない・意味が混同されているのが

 

  • インシデント
  • アクシデント

 

この2つです。
似たような意味ですが、その違いはとっても重要です。

 

やや専門的な言葉ではありますが、医療や介護を受ける側の方々も、是非知っておいてほしい言葉となります。

 

これから介護士を目指す方。
また、医療や介護を受けらえている当事者の方やその周りの方々。

医療・福祉に関わる全ての方の助けになればと思い、インシデントの意味について詳しく紹介しておこうと思います(^^)

 

インシデントの意味とは?

それでは早速紹介していきます。
今回は、インシデントの意味とは?ということで、医療・福祉従事者に必ず覚えておいて欲しい言葉について見ていきます!

医師・看護師・介護士…
全ての医療従事者にとって必須の言葉インシデント。

本来の意味は、

 

事件=ミス

 

です。

緊急事態や、重大なことなる可能性がある、またはそれらを引き起こしかねない状況のことを言います。

 

厚生労働省は、インシデントを以下のように表記しています。

 

【日常診療の場で、誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの、あるいは誤った医療行為などが実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすに至らなかったもの】
(参照元 厚生労働省HP)

 

簡単に言えば、ミスはしたけど問題は起こらなかったということですね(・ω・)ノ

 

たとえば介護現場ですと、

 

他の方の薬を出そうとしたところで(インシデント)、同僚が気づき間違いを指摘。

おかげで、問題にはならなかった

 

などの際に用いられています。

たまたま問題にはならなかったけど、重大な事故にも繋がりかねないれっきとした事件というわけです。

 

アクシデントとの違い

日常会話でアクシデントといえば、

 

【ちょっとしたことがおこった】

 

というニュアンスでも使われます。
ですが、介護や医療の現場におけるアクシデントとは、

 

介護事故・医療事故

 

を指します。

 

先程の例で言うならば、インシデントが未遂で終わったのに対し、アクシデントの場合は実際に起ってしまった出来事です。

 

ほかの方の薬を、誤って服用させてしまった

 

このような、危険極まりないミスを示しています。
これは明らかに、仕事上の過失であり、介護事故・医療事故です。

 

厚生労働省は以下のように説明しています

 

【(アクシデントは)通常、医療事故に相当する用語として用いる。】
(参照元 厚生労働省HP)

 

これは・・・かなり危機感のある表現ですね(ーー;)

これを受けて、アクシデントは医療事故、つまり実際に患者や高齢者の方たちが被害を被ってしまった出来事に対して使われる言葉となっています。

 

未遂・偶然事故に至らなかったか、事故が発生してしまったか…
その違いがインシデントとアクシデントの違いとなります。

言葉にすれば分かりにくいですが、実際に人が被害を受けたかそうでないかの違いです。
この2つ、かなり大きな違いと言えますね。

 

介護

看護

医療

 

あなたの職種がどの分野であれ、この知識は必要不可欠です!
この違い、忘れないでくださいね。

 

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介護・看護・医療シーンでのインシデントの使い方を例文で!

それでは、具体的に現場でどのように使われているのか、例文を用いて紹介していきます1

 

アクシデントを防ぐためにも、インシデントを起こした人を責めないことが大切だ

 

重大な事故であるアクシデントにつながる可能性のあるインシデント。
インシデントの段階でいかに気がつくことができるかが、とても大切になってきます。

もちろん、事故発生を防ぐという観点から見えも、インシデントはないのが一番です。
ですが、インシデントの段階から厳重な罰をあたえてしまうなどすると、最悪厳罰を恐れての隠蔽につながっていきます。

 

「何も起こってないんだし、隠しても問題ないのでは?」

 

と思うかもしれません。
ですが、インシデントが隠蔽されてしまうと、未然に対策をすることができたはずのことが出来ず、そのまま放置されてしまう結果に。

そのさきに待っているのが、【アクシデント】なのです。

 

インシデントは、注意して起こさないようにするのはもちろんですが、それ以上に医療事故・介護事故を未然に防ぐきっかけをくれるとても大切な出来事でもあるのです。

重大なアクシデントを起こさないためにも、インシデントの段階で十分な原因究明と、再発防止策を講じることが大切になってきます(・ω・)ノ

 

 

投薬指示が医師から行われたが、長期入院の患者への投薬だったため、具体的な薬品名を指示せず、「いつもどおりに」とだけ伝えられた。

それを聞いた新人の看護師が、誤って別の薬品を投与しようとしていた。

 

 

無事第三者によって発見され、未然に防がれたパターンです(・ω・)ノ

つねに緻密な確認が要求される医療現場ですが、あまりの多忙さに、指示があいまいになってしまうこともあるのが実際の所…

あいまいな指示をそのまま鵜呑みにしてしまうとインシデント発生、最悪の場合は、アクシデントにつながってしまうこともあります。

まず個人としてできることは、明確な指示でないと感じた場合は、必ず確認をとることです。

報連相は仕事の基本です。
特に新人職員の方は

 

「しつこすぎる!」

 

くらいどんどん先輩に質問していきましょう!
あなたの恥や、先輩の手間よりも、患者さんたちの安全が何より重要だということを、常に念頭に置いておいてくださいね(^^)

 

 

誤った量のビタミン剤を投与してしまった。

幸い1日あたりの許容量内に収まっており、患者には影響がなかったため追加の処置を行う必要はなかった。

 

 

これは、未然には防がれず、患者さんにすでに投薬してしまったパターンです。

ただし、投与量には問題がなかったため、患者さんへの悪影響はないと考えられ、追加の処置を施す必要がなかったため、インシデントにとどまった、ということになります。

まあ、これに関しては

投与してしまったという結果があるので、人によっては

 

「インシデントではなくアクシデントじゃないか?」

 

という方もいるかと思います。
今回は、偶然にも被害が出なかったということで、あえてわかりやすいようにインシデントの方を採用しています。

 

もしこれがビタミン剤でなく、薬剤だったとしたら・・・非常に恐ろしいですね。
このケースは、特に点滴を行う看護師さんに多いインシデントですね。

結果的には事故にならなかった。
しかし、投与した薬剤の種類が違えば、非常に重大な事故につながったかもしれない事例です。

インシデントの段階で対策を行い、未然に防ぐことの大切さを感じでもらえる例文かと思い、紹介させてもらいました。(・ω・)ノ

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インシデントは報告してこそ意味がある!

今回は、インシデントの意味を実際の事例を通して紹介しました。

医療・介護現場では、実際におこってしまったアクシデント分析のみでなく、インシデントの分析が非常に重要になってきます。

 

未然で済んだインシデントを分析することで、事故・アクシデントが起こる可能性を減らせるからです(・ω・)ノ

ひいてはそれが、あなたが関わる多くの方の身の安全と安心につながっていくのです。

 

 

名前は違うかもしれませんが、同様の報告書は、全ての医療・介護現場にて使われています。

 

ひとつめの例文でも紹介しましたが、事故につながる可能性のある情報(=インシデント情報)を共有し、事故を未然に防ぐということが最も大切です。

 

自分の失敗を表に出して、きちんと報告するというのは、とても勇気のいることですよね・・・

 

ですが、ありのままに状況を報告・共有することは本当に大切です。

 

その小さな勇気は、介護士なら、高齢者の方の安全に繋がります。
看護師・医師の方なら、患者さんの命を救うかもしれないのです!

最近では、あえて報告した人に報奨金や金一封を出す施設まで出てきています。

それほど、事故を未然に防ぐ事は重要視されているのです。

失敗は誰にでもあります。
ですが、それを報告し、反省し、改善点を考えてこそ人は成長します。

 

インシデントの報告を恐れず、関わる人・仲間たちのために堂々と報告していってくださいね(^^)

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