胃潰瘍で苦しむ男性

胃に穴が開く恐ろしい病気、ご存知ですか?
その病気の名前は胃潰瘍といいます。

一般的に『胃潰瘍』とだけ呼ばれているこの病気、実は急性と慢性との2種類があるんです。
今回は、今感じている自覚症状から貴方の胃潰瘍がどちらのものなのかをチェックする方法をお伝えします。

そもそも胃潰瘍ってどんな病気?

時折耳にする胃潰瘍という病気。
名前からして胃の病気というのはわかるのですが、それがいったいどういう症状なのかはいまいちわからないのではないでしょうか?

まずは胃潰瘍という病気がどんな病気なのかを簡単に説明していきます。

そもそも、胃潰瘍はある日突然できるものではないのです。
体内の皮膚や粘膜が何らかの理由で小さく傷ついていまうことを『びらん』と呼びます。

このびらん程度ならば、時間を置けば傷は簡単に治り、体に大きな被害が起こることもありません。
ですが、このびらんが悪化し、小さな傷だけだったはずの皮膚や粘膜の表面がただれていくと・・・

なんと体内に穴が開いてしまうのです!!

この穴が開いた状態を『潰瘍』と呼ぶのです。
この症状が胃の中に発生した場合、胃潰瘍と呼ぶのです。

さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事からどうぞ
➡ 胃潰瘍の原因・症状・治療期間の詳細はこちら!!

胃潰瘍はどうやって出来るの??

では、胃潰瘍になってしまう原因とはいったい何でしょうか?

胃は、食べ物を消化するうえで欠かすことのできない重要な臓器の一つです。
そして、胃の消化を助けているのが、胃から分泌される胃酸という液体です。

本来ならば、胃酸は胃の中の食べ物を消化する際、必要な分量だけが分泌されます。
しかし、ストレスなどの心理的負担や、内臓器官の病気などの影響で胃酸の量が正しく調整されなくなる時があります。

そうなると、胃は必要以上の胃酸を分泌してしまうことに・・・

胃酸は、かなり強力な酸です。
強力すぎて、自分の体を傷つけてしまうほど・・・

大量に分泌された胃酸は、胃の粘膜を溶かし、傷つけてしまいます。
その傷は次第に大きなものへとなっていき、遂には胃に穴が開いてしまうほどになってしまうことも。

これが、胃潰瘍が発生するメカニズムとなります。

ちなみに、ストレスを抱えている人が胃潰瘍になると聞いたことがあるかと思います。
これはストレスが自律神経の働きを狂わせ、胃酸の過剰分泌を促進することが原因と言われています。

どの病気にも言えることですが、ストレスは万病のもとというわけです・・・

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胃潰瘍の初期症状・自覚症状17個

この恐ろしい病気、早く気づくにはどうしたらいいのでしょうか?

当然ですが、びらんの状態、あるいは胃に大穴が開く前に発見できれば治療はより少なく済みますし、治りもそれだけ早くなります。

早期発見には、自分に起こっている小さな変化にいち早く気づく事が大切です。
胃潰瘍になった際には、いくつもの自覚症状が出てきます。

ここからは、

もしかして胃潰瘍かも?

と自分で気づき、少しでも早く受診してもらうための胃潰瘍患者の初期症状・自覚症状17個を紹介します。

みぞおちに痛みが

胃潰瘍になると、突然みぞおちに痛みが襲ってくるようです。

みぞおちの左側が痛む

みぞおちだけでなく、そこから少し左側のほうにも痛みが走ることも。
右側には痛みはあまりないそうです。

鈍い痛み

胃潰瘍の痛みはあまり鋭い痛みではなく、体の奥に響くような鈍い痛みが体に伝わります。

突然襲ってくる痛み

突然痛みが襲います。
だんだん痛くなる、ではなくある日突然に痛みが襲ってくるのです。

食事中に痛む

胃に穴が開いているわけですから、食事しているだけでも負担がかかります。
そのため、食事をするだけでも痛みが走ります。

食後の痛み

食後にもずきずきと痛みが走ります。
胃の中に食べ物があると、胃は消化しようと働きます。

この働きが痛みの原因です。

空腹時に痛む

ある程度症状が進行すると、胃が空っぽの状態でも痛みがあります。

胸焼けがする

脂っこいものを食べた時などに感じる胸焼け。
ですが、胃潰瘍になるとこの胸焼けが365日毎日続くようになっていきます。

酸っぱい味のげっぷ

時折上がってくるげっぷが酸い味を感じます。
胃酸が上がってきているため、このように酸っぱいげっぷが出るようです。

慢性的な吐き気

胃のあたりがいつも気持ち悪く、常に吐き気がします。

嘔吐

吐き気だけでなく、時には嘔吐してしまうことも。
胃潰瘍が進行すると、少し食べ物を口にしただけで嘔吐してしまうようになることもあります。

吐血

胃にあいた穴から出血しているため、口から血を吐いてしまうこともあります。

便が黒い

胃潰瘍患者の便は真っ黒だそうです。
これも、胃からの出血が影響しています。

真っ黒な下血

胃からの出血は、真っ黒な血となって便と一緒に出てきます。

食欲不振

胃の調子が悪いのですから、当然食欲は出ません。

胃もたれ

これも胃の不調に伴う症状です。
胃がもたれて、常に苦しい状態が続きます。

背中の痛み

胃と背中はとても近い場所にあります。
そのため、胃の不調は背中の痛みとなって私たちの体に現れてきてしまいます。

自覚症状でチェックする胃潰瘍の種類

胃潰瘍で倒れる男性

今あげたのは、貴方の体が胃潰瘍を知らせてくれている重要なサインです。
実は、これらの自覚症状はもう一つの重要な情報を私たちに伝えてくれています。

それは、私たちの胃潰瘍の種類です。

実は胃潰瘍には、大きく分けて

急性胃潰瘍

慢性胃潰瘍

の2種類があります。
ここからは、今感じている自覚症状で急性胃潰瘍か、それとも慢性胃潰瘍なのかをチェックするための方法をお伝えしていきます。

急性胃潰瘍

まずは、急性胃潰瘍から説明していきます。

急性胃潰瘍になる原因として主に

  • 精神的なストレス
  • アルコールの過剰摂取
  • コーヒー・トウガラシなどの刺激物の取りすぎ
  • 喫煙
  • 解熱鎮痛薬の副作用

などがあげられます。
薬の副作用によって病気になってしまうのは驚きですね。

これらの原因から、心身へのダメージや不摂生が急性胃潰瘍引き金となっていることが見て取れます。

特に言われている症状としては

  • 胸焼け
  • 食後に襲ってくる慢性的な胃の痛み
  • 食欲不振、食欲減退

です。
さらに病状が進行すると

  • 吐き気・嘔吐

の症状が襲ってくるようになります。
これらの症状は、自分の胃潰瘍が急性胃潰瘍であるとチェックする重要な判断材料となります。

また、急性胃潰瘍の場合には必ずしも初期症状があるとは限らないそうです。

ある程度潰瘍が進行し、胃の穴が大きくなっていきそこから出血、そして突然吐血してようやく自分は胃潰瘍になっていたと気づくことがあるそうです。

また、胃に大きな潰瘍ができている場合当然出血もひどくなります。
すると、貧血を起こした状態になり、さらには血で真っ黒になった便を出ると言った症状も現れてきます。

先ほど挙げたストレスが原因で発生する胃潰瘍は、こちらの急性胃潰瘍になります。

急性胃潰瘍の最も特徴的な点は、急な痛みに襲われるということです。

昨日まで何ともなかったのに、お昼ご飯を食べた後から急に胃の痛みが襲ってきた・・・
でも、しばらく我慢したら痛みが治まったし、大丈夫かな?

こんな時は要注意です。
実はこの状態、初めに説明したびらんの状態に胃がなっているのです。

びらんでは胃の表面や粘膜に少し傷がついただけですので、少し時間がたてば痛みが気にならなくなるそうです。
しかし、見えないところで確実に症状は進行しています。

この突然襲ってくる痛みを我慢し続けていると、どんどん痛みは強くなり、しかも痛みが襲ってくる間隔が短くなっていきます。
最後には慢性的な痛みに発展してしまいます。

この状態になったということは、慢性胃潰瘍へと病状が悪化したことを意味しています。

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慢性胃潰瘍

続いては、慢性胃潰瘍の紹介です。

慢性胃潰瘍の原因は、ほぼ一つだけと言われています。
それは・・・

ピロリ菌

です。

ピロリ菌は名前こそかわいいですが、とても恐ろしい菌です。
1983年に胃の出口である幽門で発見されたこの菌は、感染すると

  • 胃がん発症率が20倍になる
  • 胃潰瘍を引き起こす
  • 慢性胃炎を引き起こす

といった風に、胃の様々な病気のリスクを引き上げてしまいます。
日本人の2人に1人はこのピロリ菌に感染しているといわれていて、50代以降では実に7割の人が体内にこのピロリ菌が潜伏しているそうです。

胃がん患者に限って言えば、8割の方がピロリ菌に感染していた、あるいは過去にピロリ菌が体内にいた人だそうです。

体内に潜伏するピロリ菌は、自身が出す物質によって胃の粘膜に炎症を起こしてしまいます。
炎症を起こし弱った胃の粘膜に胃酸が侵入、粘膜を破壊してしまいます。

このようにして、胃潰瘍が出来上がってしまうのです。

慢性胃潰瘍の症状は、

  • 空腹時に起こる胃の痛み
  • 背中への激しい痛み

です。
同じ胃潰瘍なのですが、急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍とでは感じる症状が違います。

慢性胃潰瘍の場合、痛みは常に襲ってくるうえ、空腹時や夜中眠っている時などに一段と強い痛みがあなたを襲うことになるのです。

胃潰瘍で感じる背中の痛みは、膵臓・肝臓などの内臓にまで炎症が広まってしまうからです。

私たちの身体はとても繊細です。
胃の異常はそこだけに収まらず、ほかの臓器にまで悪影響を与えてしまうのです。

胃潰瘍の主な治療法2つ

かつては、胃潰瘍に感染した場合には手術にて治療を行っていました。
胃に穴が開いているので、体にメスを入れ、胃を直接縫合していたそうです。

ですが、医療技術・医療器具の両方が発達した現代では、胃潰瘍を手術にて治療することは本当に少なくなったそうです。

折角自覚症状から胃潰瘍のチェックができても、

手術

と聞くとどうしても病院に行くのをしり込みしてしまいますよね。
そこで、ここからは最新の胃潰瘍治療について説明し、皆さんの病院受診の心構えを後押ししていきたいと思います。

内視鏡による治療

胃潰瘍の治療を大幅に進歩させたのがこの内視鏡だといわれています。
内視鏡とは、先端に微小のカメラ・ライトを取り付けた細長い管と思ってください。

口や鼻から内視鏡を体内に侵入させ、体を傷つけないように慎重に胃に送り込ませます。
胃潰瘍を発症しているところまで内視鏡を届けたら、先端に内蔵した小さな医療器具が出てきます。

その医療器具を用いて、胃潰瘍を治療してしまうのです。

以前は体を開かなければできなかった手術が、この内視鏡の発明によって一切体に傷をつけることなく行えるようになったのです。

ただし、内視鏡は万能ではありません。
内視鏡は最先端の技術であることは疑いようがありませんし、いまでも日々進歩を続けてもいます。

ですがそれでも、あまりに大きな傷は内視鏡だけでは治すことはできません。
重度にまで進行してしまった胃潰瘍は、従来の外科手術によってしか治療することはかなわないそうです。

逆にいえば、軽度の胃潰瘍で受診できれば内視鏡による治療のみで問題ないわけです。
ここでも、早期発見・早期治療を受けることがやはり重要となってくるのです。

服薬治療

医療の発展は留まることを知りません。
遂には、薬のみで胃潰瘍はほぼ治せる時代になったといえるほどに効果的な薬も開発されるようになったのです。

胃潰瘍を引き起こしてしまう原因の一つは、胃酸です。
胃酸の分泌過多が、胃潰瘍を引き起こす大きな要因の一つとなっているのです。

そのため、胃酸の量を減らす薬を用いることで胃潰瘍の悪化を防ぎ治療を進めていきます。

また、胃酸から胃を保護する胃粘膜を増やす薬も胃のダメージを減少して回復を促してくれます。
さらに、胃そのものの自己治癒力を引き出すために、胃の中を流れる血のめぐりを良くする薬も同時に処方されます。

  • 胃酸のコントロール
  • 胃粘膜による胃の保護
  • 治癒力強化

これらすべてを服薬にて行うことが可能なのです。

また、ピロリ菌を除去した人は、そうでない人に比べて胃潰瘍再発の確率がかなり下がるそうです。
そのため、服薬治療にて体内のピロリ菌を除菌、再発防止に努める治療法も行われています。

早期発見のために出来ること

いかがだったでしょうか?
今回は、胃潰瘍の症状をチェックするための17の自覚症状と、急性胃潰瘍・慢性胃潰瘍の違いについて説明していきました。

自覚症状について知っているかどうかはかなり重要です。

胃のむかつきや吐き気、胃痛などは

  • 食べ過ぎ
  • 飲みすぎ
  • 緊張などのストレス

を引き金にして、日常生活でも起こりうる症状です。
そのため、まさか自分が胃潰瘍にかかっている等と思わず日々の生活を送っている方も多いです。

その結果、胃潰瘍は体内でどんどん悪化し、遂には胃に大穴を開けてしまうまでに成長してしまうのです。

胃潰瘍患者の多くは、自分が胃潰瘍になっているなど思いもせず、吐血など明らかな異常を見てようやく受診、そこではじめて自分の病名を知るそうです。

ストレスが原因の病気と思われている胃潰瘍ですが、この記事で書いたようにピロリ菌も大きなリスク要因として存在しています。

胃潰瘍はストレスに負けた人がなる情けない病気・・・では決してありません!!
いまだにそういった考えが残っていることも、病院への早期受診を邪魔しているハードルの一つです。

どうか、理解や思いやりのない周りの目に惑わされることなく早めに受診してください。
胃潰瘍は病院を受診し、適切な治療を受ければ確実に完治することのできる病気なのです。

擦り傷や筋肉痛といったものと違い、痛みをいくら我慢しても胃潰瘍が治ることは一切ありません。
それどころか、病状は悪くなる一方です。

今回紹介した胃潰瘍の17の自覚症状を用いて、是非セルフチェックを行ってみてください。
もしいくつも思い当たる方は要注意です。

その時は、勇気を出して病院を受診してみてくださいね。
はじめの一歩は怖いかもしれません。

ですが、その治療の先に待っているのは胃の不快感からの解放と、おいしいご飯が食べれる生活ですよ。

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