肺気腫末期は…

肺の病気といえば、肺炎肺がんなどが知られています。
ですが、最近になって日本人の寿命に大きくかかわる新たな肺の病気が現れたのです。

それが、肺気腫です。
この病気、末期になるとかなり恐ろしいことになってしまいます。

あまり知られていない肺気腫の末期症状や寿命、さらに肺気腫の治療法や予防法についても詳しくお知らせしていきます。

肺気腫ってどんな病気?

そもそも、肺気腫とはどんな病気なのでしょうか?

肺炎なら肺が炎症を起こしている。
肺がんは、肺にがんがある、と名前からある程度は想像がつきます。

ですが、『肺気腫』といわれてもどういった病気なのか、いまいちピンと来ないのではないでしょうか?

肺は大きな袋が二つだけ、と思われがちですが、実際は違います。
左右両方の肺の中は沢山の仕切りで区切られていて、その一つ一つが小さな部屋になっています。

この部屋には『肺胞』という名前が付けられています。

通常、このいくつもある肺胞の一つ一つが活動し、私たちは息を吸ったり吐いたりといった行為を問題なく行えています。
ですが、肺気腫になってしまうとこの肺胞が破壊されてしまいます。

その結果、私たちは

  • 酸素を取り入れにくくなる
  • 咳が出やすくなる
  • 痰が絡みやすくなる

などといった症状が現れてきてしまいます。

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肺気腫末期になると・・・

肺気腫は肺の病気ですので、呼吸がしにくくなるのは当然なのですが、それ以外にも日常生活にも大きな障害が出てきてしまいます。

肺気腫が進行していくと、いったいどんな症状が現れるのでしょうか?
ここからは、肺気腫の末期症状と、肺気腫末期患者の寿命についてお話します。

末期症状

肺気腫が進行していくと、酸素を取り入れる機能が低下していきどんどん息が苦しくなっていきます。

呼吸をたくさんして酸素を取り入れようとしても、空気中から酸素を取り入れる機能そのものが低下しているため、どれだけ息をしても息苦しさはなくなりません。

さらに進行すると、口や鼻からの呼吸だけでは生きていくのに必要なだけの酸素を体内に取り込むことができなくなってしまうように…
そうなると、酸素マスクなどで高濃度の酸素を常に吸引する必要が出てきます。

街中で時折見かける酸素ボンベを引いて歩いている方の一部は、重度の肺気腫患者のなのです。

以前はかなり大型の酸素ボンベで持ち歩きにも一苦労でしたが、今では小型化・軽量化が進み、高齢者の方であっても手軽の持ち運び可能となりました。

とはいえ、そのようなボンベを持っての移動、当然日常生活でできることは制限されてしまいます。

また、少しの運動でも息が苦しくなってしまうため、運動はもとより家事などの日常生活動作ですら、休憩をはさんだり人の手を借りなければ行うことが困難です。

仕事にも当然支障が出てきます。
パソコンなどのデスクワークの方なら何とか継続も可能でしょうが、例えば私のような介護士の方の場合には、体を動かすことが多いので仕事を続けることは難しいでしょう。

私たちにとって当たり前の生活を奪ってしまう肺気腫ですが、末期症状の本当の恐ろしさはこんなものではありません。
最も恐ろしいのは・・・

想像を絶するほどの苦しみ

です。

皆さんは、息を止めて水の中に潜ったことはありますか?
限界まで息を止めて、浮かび上がってきた時には息が苦しくてたまらないはずです。

私たちは、数分間息を吸えないだけで死んでしまう生き物です。
酸素は、食事よりも水よりも、はるかに私たちの体にとって必要な物質なのです。

肺気腫の末期になると、その最も大切な酸素を奪われてしまうのです。
その苦しみは、言葉では言い表せないほどだそうです。

  1. 最初は動くと息が切れる程度。ですが徐々に
  2. トイレに行くだけでもしんどい
  3. イスに座っているだけでも息苦しい
  4. 酸素マスク着用でなんとか生活を送れる
  5. 酸素マスクをつけ、寝たきり状態になっても息をすることが困難になる。

と進行していきます。
5にまで達してしまうと、普通に生活することはおろか、生きていることそのものが苦しくなってしまいます。

常に酸素不足、呼吸ができない状態が続いているのです。

がんなどの場合は、末期まで進攻した場合にはモルヒネという痛み止めでその苦しみを緩和させることができます。
しかし、肺気腫の場合はそれができないのです。

酸素不足は体の痛みではないため、モルヒネなどの痛み止めはほとんどその効果を示さないそうです。
24時間365日襲ってくる息苦しさは、肺気腫患者の心身をぼろぼろにしていくのです・・・

最後に一つ嫌な情報を・・・

肺気腫は末期になると

  • 心不全
  • 全身性炎症
  • 心疾患
  • 血管疾患
  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病

これらの病気の発症リスクを、健康な人に比べて何倍も高めてしまうのだそうです。

寿命

時折、

肺気腫の末期患者は早くに亡くなってしまう

という内容の噂を耳にします。
実際の所はどうなのでしょうか。

肺気腫は年々死亡率を増加させており、2014年にはついに男性の死亡原因の第8位にまで上り詰めてきてしまいました。

この死亡率は今後も上昇していくとみられており、今後はますます肺気腫という病気に気を配る必要が出てくる世の中になるといわれています。

肺気腫になると、その寿命は大体10~15年と言われています。
また、初期で進行を抑えることができれば、その寿命は一般の人とほとんど変わることがないというデータもすでに出ているそうです。

ただし、これはきわめて症状が軽い段階で病気を発見、対処した時の話です。

肺気腫末期患者の方の場合には、寿命はかなり短いと考えたほうがいいようです。
ここでの末期は酸素マスクを使っても呼吸が困難な状態と仮定して話をしますが、この状態ですと1年はもたないともいわれています。

肺気腫は進行し続けていくため、基本的に症状は悪くなっていく一方です。
そのため、酸素マスクを使うほどになってしまうと、近い将来は呼吸自体が困難になり、酸素を体内に取り込むことすらできなくなってしまうのです。

肺気腫患者の死因の多くは、苦しみぬいたうえでの

窒息死

なのです・・・

肺気腫の原因・治療法

タバコは有害

見ていただいた通り、肺気腫は末期まで進行すると、地獄の苦しみと近い将来の死が待っています。
この恐ろしい病気、原因はいったいなんなのでしょうか?

そして、万が一肺気腫になってしまった場合、私たちが取れる治療法はいったいどんなものがあるのでしょうか。

原因

肺気腫は、その原因の約9割が

タバコ🚬

と言われています。
実際、肺気腫になる方のほとんどは喫煙者か、あるいは常に喫煙者の煙を浴びているご家族の方とされています。

ちないに、タバコを吸う人よりも、たばこの煙を吸う周りの人のほうが害が大きいです。

タバコは肺がんの危険性を高めるもの、とは認知されているものの肺気腫にも悪影響を与えるというのはあまり知られていません。

たばこの煙を吸うのは肺です。
そして、たばこの煙は体にとって有害なのは皆さん周知の事実です。

タバコは肺がんだけでなく、気管支炎・肺気腫等肺にかかわる様々な病気を引き起こしてしまうのです。
タバコが良いものか、あるいは悪いものかについては人によって判断が異なるのでここでは深く述べません。

ただ、そのたばこがあなたと、あなたの大事な家族や友人の病気のリスクを著しく上げていることだけは、ここでお伝えしておきます。

タバコ以外には、

  • 乳幼児期の肺炎の後遺症
  • 子供時期の低栄養による発育不全
  • 大気汚染による汚い空気の長期間吸引
  • 喘息

等も肺気腫の引き金になりうるとされています。

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治療法

肺気腫の治療法について、まず最初に述べておきます。

いまだ完全な治療法は確立されていません。

肺気腫は、薬を使っても、もちろん手術をしても治療することのできない病気です。
唯一例外的に肺の移植を行えば回復は見込めますが、ドナーの少ない現状を考えると望みは薄いでしょう。

きわめて初期状態で肺気腫に気づき、薬物療法や呼吸リハビリテーションなどを行った際にのみ、まれに健康な肺に回復するというデータはあるそうです。

とはいえ、基本的には回復は見込めません。

肺気腫におけるもっとも確実な治療法は、禁煙です。

先ほど述べたように、肺気腫患者のおよそ9割は喫煙者です。
少しでも早くタバコを捨てることが何よりの治療法です。

禁煙以外では

  • 薬物療法
  • 呼吸リハビリテーション

等も有効な治療法です。
薬物療法は薬で治すのではなく、あくまで症状の進行を抑えるためのものです。

また、呼吸リハビリテーションとは腹式呼吸などを習い、より効率的により多くの酸素を体内に取り込む練習を指します。

いずれにせよ、病気を治すというよりは、病気の進行を食い止め、残っている機能でいかに充実した生活を送るかに焦点を当てた治療プランが作られ、それに沿った治療が行われます。

末期にまで病気が進行してしまった場合には、

  • 酸素マスクを用いた酸素療法
  • ステロイド剤の使用

等が行われます。
ステロイド剤は、これも治療のためではなく体中を襲う呼吸困難による苦しみを和らげるために用いる事が多いようです。

多少は苦しみが軽減されるそうですが、ステロイド剤の副作用で今度は体の免疫力が低下していくことに・・・
そのため、インフルエンザや風邪などにかかりやすくなり、しかも重症化しやすくなってしまいます。

体力も免疫力も低下した状態では、健康な状態ならほとんど気にならないような弱い風邪のウイルスであっても命にかかわる症状を引き起こすこともあります。

特に多いのは肺炎です。
風邪をひいて、そこから肺炎を引き起こし亡くなってしまう高齢者の方は大勢おられます。

予防するには

肺気腫の予防は、やはり禁煙です。
しつこいようですが、肺気腫はほぼタバコによって引き起こされている病気です。

逆にいえば、たばこを自分の生活から遠ざけるだけで肺気腫になるリスクはかなり軽減されるのです。

最近では、病院に行けば禁煙外来というものがあります。
一人一人の立場に立って親身に話を聞いてくれますし、沢山ある禁煙方法の中からあなたに合った方法を教えてくれます。

もし肺気腫になる宅内喫煙化の方がいれば、是非一度病院を除いてみてください。
また、

病院に行くのは気が引ける・・・

という方は、薬局などで売っている禁煙グッズを試してみるのも手でしょう。
私としては病院での治療を勧めますが、受診する意外にも

  • 禁煙パイプ
  • ニコチンパッチ
  • ニコチンガム

等の方法もございます。
まずは自分のできることから、少しづつ始めていってみてはいかがでしょうか?

肺気腫という恐ろしい病気、あなたの判断が末期症状の苦しみを味わう結末も、健康なままでの生活も選ぶことにもつながっているのですから。

最後に、病気に関するまとめ記事を紹介しています。
沢山の病気の初期症状・末期症状についての情報も取り揃えていますので、是非一度目を通してみてくださいね。

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