足・脚・肢、意味の違いと使い分け、知っていますか?

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私は、介護士という仕事をしている事もあって、高齢者の方たちの足については色々と記録する機会があります。

「足が痛いと訴えている」

「義肢の調子が悪い」

「脚の浮腫を先生に診てもらう」

状態の変化に応じてこのように記録を書くのですが、毎日書いていると、ある疑問が生まれてきました。

「『あし』の使い分けってどうすればいいの!?そもそも、違いが分からない!!」

そう、同じ『あし』を示す言葉なのになんと3つもの漢字が用意されているのです。
今回は、足・脚・肢、3つの漢字の違いと使い分けについて見ていきたいと思います。

『足』・『脚』・『肢』の説明

それでは、早速紹介していきます。
今回は、『足』『脚』『肢』、3つの『あし』を表す漢字の意味の違いや使い分けについて説明していきたいと思います。

普段何気なく使い分けている方もいれば、足しか使わない、といった方もいるかと思います。
ですが、こうして文字が3つある以上、意味のちゃんと3種類存在しています。

まずはそれぞれの漢字の意味について、一つずつ見ていきたいと思います。

足とは

最初は、最も良く使っている『足』についてです。

小学1年生の時点で習う基本的なこの漢字。
これさえ書いておけば、相手に通じないという事はまずないと言えます。

ですが、この漢字はそもそもどういった意味を持っているものなのでしょうか。

辞書にて調べてみたところ、以下のような意味がありました。

  1. くるぶしから先の部分
  2. 足首からつま先の部分

1・2の意味、どうですか?
つまり、足首(くるぶし)より下の部分を指す際に使う漢字が『足』となっているのです。

普段、何気なく『あし』全体を指す言葉として『足』を使っていた方も多いはず。
私もそうですし(・・;)

いきなり衝撃的な事実でしたね・・・
では、私たちが普段使っていた足全体を示す漢字は、一体どの文字なのでしょうか?

脚とは

続いては、『脚』についてです。
実はこの漢字、私たち介護士よりもリハビリを行ってくれている作業療法士・理学療法士の方がよく使う漢字なんです。

今まで私は、

「頭の良い方たちだから、難しいほうの漢字を使うんだろうな」

位にしか思っていませんでした(笑)
ですが実際には、使い分けているのには正式な理由があったんです。

足よりも難しく、画数も多いため中々敬遠されがちな『脚』。
あなたもあまり使う機会がないのではないでしょうか。

この漢字について辞書で調べてみたところ、

  1. 脚は元来、膝から下の部分の意だが、足全体の意でも使う
  2. 昆虫の場合は脚
  3. 物の下部にあって、本体を支える部分
  4. 漢字の構成部分の名称。上下に分けられる漢字の下側の部分。
    例:思の「心(したこころ)」、点の「灬(れっか)」

まず注目したいのは1です。
そう、膝から下や足全体を示す場合には『脚』を使うのが一般的、と辞書には書かれているのです。

多くの方が使っていた足全体を表したいときに用いるのは、実はこの『脚』の方だったのです!
これは驚きですね。

ですので、「足がだるい」等のように足の付け根から足裏まで全体を表している時には『脚』を使うのが正しいというわけです。

ちなみに、3の意味から分かるのは

  1. テーブル
  2. 椅子
  3. ベッド

等の『あし』を言いたい場合には、『脚』と言う漢字を使ってもらえればOKです(^^)

肢とは

最後に、『肢』の説明です。
こちらは『義肢』等の漢字に用いることが多い文字ですよね。

調べてみたところ

  1. 哺乳動物の場合は『肢』
  2. 肉体の中の枝分かれになっている部分、手足の意味
  3. 本体から分かれ出たもの

等の意味がありました。
つまり、『肢』は足限定ではなく、手足の両方を指す言葉という事です。

とはいえ、あなたが使っていないように、ほかの多くの方もこの漢字を『あし』としては使っていません。
『肢』の使用は、あくまでこの漢字を使う熟語などに限定して考えればいいと言えるでしょう。

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違いと使い分けについて

それでは、この3つの漢字の違いについてのまとめを説明していきたいと思います!

  • 足首(くるぶし)から下が『足』
  • 足の付け根から足裏まで全部を指すのが『脚』
  • 手足両方を指す言葉が『肢』

となっています。

足先の事なら『足』を。
足全体の事を言いたいのなら『脚』を用いて書けばいい、というわけですね。

例を上げますと、

  • 足首をねん挫した時などには『足』
  • 足全体がだるい、等の場合には『脚』

となるというわけです。
また、その他にもテーブルやいす、ベッドなどの『あし』は脚を使うのが正しいです。

しかし、こちらは『足』を使っても大きな問題はないようなので、思い出したら『脚』の方を書くようにしてみてください。

そして肢ですが・・・

  • 下肢
  • 義肢
  • 四肢
  • 肢体
    (手足としなやかな体の意味)
  • 選択肢

このように、熟語として使う事はありますが、一般的に『あし』を示す言葉として用いることはないと考えておけばいいでしょう。

足脚の読み方

めったに見ない漢字ではありますが、時折『足脚』と言う漢字を小説などで目にします。
この漢字の読み方が分からず、困った思いをした方、読書好きの方を中心に多いのではないでしょうか。

こちらの読み方、実は辞書にも載っていないんです(^^;)
そこで、色々と調べてみたところ正しい読み方が分かったので報告しておきます。

足脚の読み方、それは・・・

あし

です!!

「そんな訳ないだろ!?」

と思う方も多いはずですが、実際この漢字を読む場面ではほぼ間違いなく「あし」と読むと考えていいです。

一応、正式な漢字の読み方を行えば、音読みにて「そっきゃく」と読むことも可能なのですが、まず読みません。
小説独特の表現といった所でしょうか。

所謂足フェチ、足に偏愛するようなシーンにて用いられることの多い漢字ですから、深く考えず「あし」と読み飛ばすのがおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、『足』『脚』『肢』の違いや使い分けについてまとめました。

見ていただいた通り、この3つそれぞれに意味があり、にもかかわらず正しい使い分けはあまり行われていません。
・・・私がそうであったように!!(笑)

足先の事を言いたいのは、足全体の事を指しているのか・・・
それによって、足と脚を使い分けてもらえたらなと思います(^^)

ちなみに介護士や医療関係者の方!
浮腫(むくみ)が出来るのは足首より上の部分も多々ありますので、そこについて書きたい場合には『脚』が正解のようです。

ほんと、今日から介護記録の漢字には気を付けたいと思います(^^;)

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