今回は8月と夏に関する高齢者施設でおすすめのレクリエーション7種です。8月は行事が多く、施設側もなかなかレクまでは頭が回りません。そこで今回は、海・花火など施設入居者の方がなかなか味わえない季節感を味わってもらえる簡単レクを紹介しています。

8月と夏のレク

8月といえば何が思い浮かびますか?

  • 花火

色々ありますよね。
こういった8月ならではのキーワードやイベントを盛り込んだレクリエーションは、高齢者の方に季節感を伝えてくれる貴重な時間です。

今回は、高齢者施設で大人気の8月・夏に関するレクリエーション7つを紹介します。

8月のレクリエーションといえば?

皆さんは、8月の行事といえば何が思い浮かびますか?

  • 花火大会
  • 夏祭り
  • 海水浴

おそらくたくさんの行事が浮かんでくるのではないでしょうか?
夏の行事は本当にたくさんありますよね。

施設職員としても、行事を何にするかに頭を悩ませることが少ない月といえます。
・・・その分行事が多いので、準備や運営に大忙しですが(-_-;)

では、8月のレクリエーションといえば何が思い浮かぶでしょうか?
アイデアがすぐにでも出てきそうなんですが、意外と出てこないのではないですか?

実は、行事が多い月は、それに反比例してレクリエーションのアイデアが出にくいようなんです。
行事のほうに職員も気を取られてしまい、ついついそちらに力を入れがちです。

するとどうしても日々のレクリエーションの方にまでアイデアを考える時間が取れなくなってしまうのです。
二兎を追う者は一兎をも得ず、とは昔の人の格言ですが、まさにこれです。

介護士がいくら介護やレク、行事に慣れているといってもそれを毎年高いレベルで考え、それを実行するのは骨が折れます。
まして、行事とレク同時に来る月はなおさらです。

今回の記事では、そんなに8月・夏の行事でてんてこ舞いの介護職員の皆さんが少しでも楽ができるよう、高齢者の方たちに人気の季節レクリエーションを紹介していきます。

8月にオススメのレク7つ

今回紹介するのは、8月と夏にオススメの季節レクリエーション7つです。
季節のレクは、介護士が思っている以上に高齢者の方たちにとって価値あるものです。

施設から出る機会の少ない高齢者の方にとっては、季節ごとのレクリエーションや歌が何よりの季節を感じる瞬間です。
冷房が効いた施設では、8月とはいえなかなか暑さを実感できません。

体調管理の面ではそれがベストなのですが、季節感がないのもまた事実です。
時折、デイサービスなどでひまわりの切り絵などを飾っていますが、場合によっては子供っぽくなってしまいます。

季節感を重視して、高齢者施設=大人の穏やかな空間を壊してしまってはそれも意味がありません。

いつもの施設で、プラスアルファ季節感を感じ取れる取り組み。
それこそが季節レクリエーションなのです。

今回のレクも、それぞれ8月・夏でしか味わえないものばかりを盛り込んだつもりです。
ぜひ、高齢者の方も、介護士の方も皆さん楽しんでもらえたらなと思います。

うちわで夏を吹き飛ばせ

夏の暑さ対策の定番といえば、うちわです!!
高齢者の方は、ほぼ間違いなく夏の暑さはうちわでしのいでいたのではないでしょうか?

このレクは、そんなウチワが大活躍です。

準備するものは

  • うちわ
  • 風船(大きく黒いペンで夏と書く)
  • ブルーシート

です。
ブルーシートには、大きく9月と書いた看板を置いておきましょう。

やり方は簡単!

  1. 高齢者の方にうちわを持ってもらう
  2. 職員がその方に向かって風船を投げる
  3. うちわでそれを打ち返してもらう
  4. 床に置いた9月ゾーンを目指してひたすら打ってもらう

というものです。
あつ~い夏を吹き飛ばし、9月を迎え入れようというレクリエーションです。

風船は大きいものを投げ、それを打ってもらってもいいですし、小さいものをたくさん作り高齢者の方たちにどんどん打ってもらうのもにぎやかで楽しいです。

その場合は、かごなどを高齢者の方のそばに置き、自由に取り出し、打つことができる環境を整えておきましょう。

花火がドン!!

夏の定番といえば、そう!花火です!!🎆
高齢者施設でも、花火大会をしているところは多いのではないでしょうか?

とはいえ、行事で行う花火はほとんどの場合1度きり。
しかも安全面を考慮して花火自体が小さめだったりと迫力にもかけてしまいがち・・・

それでは夏の風物詩、花火を満足に楽しむことはできません。

そこで、このレクリエーションです。
花火大会の気分をお手軽に味わってもらえるのでオススメのレクとなっています。

準備するものは

  • かご
  • 音楽再生機器
  • (花火の絵が写せるプロジェクター)

です。
レクリエーションのルール自体はとてもシンプルなもので、

  1. かごめがけて玉を投げる
  2. 入ったら花火の音を再生
  3. 音に合わせて職員がボンボンなど花火に似たものを空中に投げる
  4. もし余裕があれば・・・プロジェクターに花火の絵を映す

だけです。
シンプルなレクですが、意外と喜んでもらえます。

特に、花火の音を再生するところがポイントです。
施設行事の花火は、ほとんどの場合小さな打ち上げ花火などのためほとんどの方は音も聞こえず、花火も見ることがかないません。

そこで、花火の音を再生して、昔の花火大会の雰囲気を味わってもらうのです。
施設内なら、寝たきりで施設の外に出れない人であっても花火の音を味わうことができます。

音の力というものは大変大きく、高齢者の方たちも花火の音を聞くだけで昔を思い出し大喜びしてくれます。

準備する余裕があれば、職員がとった花火大会の写真や動画をかごに入った際にプロジェクターなどで流していきましょう。めったに見ることのできない本物の花火の打ち上げに、参加者の方たちのテンションもうなぎのぼりです♪

夏といえば・・・?

こちらは頭の体操的なレクリエーションです。
記事の初めにした質問を高齢者の方たちにしていくのです。

  • 8月といえば何がありましたか?
  • 夏の行事といえば?
  • 夏にはどんな野菜が旬でしたっけ?

こういった連想ゲーム系のレクで大事なのは、職員が上から目線で尋ねないことです。
あくまで対等、一緒になって考えることが大事です。

職員も高齢者の方たちの輪に入り、一緒に考えるようにすればスムーズにレクが進行していきます。
会話が好きな人には、連想した言葉に関しての思い出も一緒に語ってもらいましょう。

回想法としての役割の兼ねてくれますので、認知症ケアとしても大変有効なレクリエーションとなります。

大物を釣り上げろ!!

夏といえば、海!!
そして海といえばやっぱり釣りですよね🎣

施設にいる方は、なかなか海にも訪れることはできません。
そこで、せめて施設内にて海の気分を味わってもらいましょう。

準備するものは

  • ブルーシート
  • 夏の定番グッズ(浮き輪・ゴーグルビーチボールなど)
  • 魚やワカメの形に切った紙
  • 釣竿

です。
夏の定番グッズと魚・ワカメには磁石を貼っておきましょう。

釣竿は、新聞を細く丸めたものの先端に糸をつけ、その先に磁石をつけてもらえたら大丈夫です。

ただし、磁石がない場合はわざわざ買いに行ってまで貼らなくても大丈夫です。
その場合は釣竿の糸の先に両面テープ(粘着力を弱めて)を貼っておきましょう。

レクリエーションのやり方は

  1. ブルーシートを広げる
  2. それを囲むように高齢者の方たちのいすを並べ座ってもらう
  3. 一人一つ釣竿を渡す
  4. 海のものを釣ってもらう
  5. 一番多く釣った人の優勝

です。
大人数でやると、糸が絡まったりして意外と多く釣るのは難しくなります。

それも一つの面白さですが、あんまりひどいとけんかになってしまいます。
高齢者の方たちの席の距離は十分に取り、けがのないよう配慮しましょう。

また、釣竿の糸も長すぎてはいけません。
短めにしておけば、絡まっても早くほどけますしほかの方に当たってしまう可能性も低くなります。

ビーチバレー

海でやることの一つといえば、ビーチバレーですよね。
今回は、そんなビーチバレーもレクリエーションに組み込んでみました。

とはいえ、やることはいつもの風船バレーと変わりません。
ただ、風船の代わりにビーチボールを使用するだけです。

これだけの違いですが、夏を感じ取ることは十分に可能です。
できれば、BGMとして波の音などを流してください。

そうすれば、気分はもう夏の海です♪

叩け!スイカボーリング!!

夏の定番?行事の一つといえばスイカ割りです。
このレクリエーションでは、そんなスイカ割りの雰囲気を味わってもらいます。

準備するものは

  • スイカ模様のビーチボール
  • ボーリングのピン(ペットボトルなど)
  • 新聞紙を丸めた棒

です。
さすがに本当にスイカ割りはできませんので、代わりに思いっきりスイカをたたいてもらいます

レクのやり方は

  1. 参加者に椅子に座ってもらう
  2. 目の前にスイカボールを置く
  3. 奥にボーリングのピンを並べる
  4. ボールを棒で思いっきり打ってもらい転がす
  5. 計2回行い、倒れたピンの合計を競う

というものです。
こちらも既存のボーリングレクに少し工夫を加えただけなので準備は簡単です。

ちなみに、スイカ型のビーチボールは店によっては100均に置いています。
是非探してみてください。

思いっきりスイカをたたいていた時代を思い出して、ビーチボールを力いっぱいたたいてもらいましょう!

ここだけ8月裏話

8月の豆知識、ここでしか知らないことを職員がどんどん語っていきましょう。
お盆や花火に関する知識を披露すると高齢者の方たちはとても興味深そうに聞いてくれます。

多くのことを知っている高齢者の方だからこそ、知らないことに対する興味は強いようです。
こちらの記事にてそういった8月ならではの豆知識が見られますので、ぜひ参考にしてみてください。

➡ 8月の豆知識クイズ問題10問!

また、この記事はタイトル通り豆知識クイズとなっています。
これをそのままレクリエーションとしても用いることができますので、そちらの方でもぜひお試しくださればと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか?
今回は高齢者向け8月と夏に関するレクリエーション7種を紹介していきました。

どれも8月や夏に定番ともいえる行事を盛り込んだ内容になっているのではないでしょうか?
初めに書いたように、高齢者の方たちにとって季節ごとのレクリエーションは、その時々の季節を感じ取れる貴重な時間です。

8月は行事も多く大変な月だとは思いますが、レクリエーションの方もこの記事を参考に高齢者の方たちに喜んでもらえるようにアイデアを出していってもらえたらなと思います。

今回紹介したレクのほとんどは、施設にあるもので明日からでもできるように考えてあります。
簡単なルールですので、認知症の方などであっても気軽に参加できます。

ぜひご活用してもらえればなと思います。

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